社会・一般書

踏ん張れ地方局 片隅からのジャーナリズム

yakushiji-1.jpg  RSKホールディングス(HD)会長兼社長の原憲一氏が、半世紀にわたる放送人としての活動を振り返り、地方局で頑張る後輩たちへのメッセージを込めた一冊。

 原氏は1970年、山陽放送(現RSKHD)にアナウンサーとして入社。ラジオディレクター、テレビ報道記者、JNNカイロ支局長、TBS「報道特集」キャスターなどを経て、取締役報道局長、社長、会長を歴任。持ち株会社制移行に伴い、2019年からRSKHD会長を務めています。

 本書は、ラジオ番組、テレビのドキュメンタリー番組制作への思いをはじめ、海外特派員時代の湾岸戦争、クルド難民、ソマリア内戦などの取材の裏側を記しています。また、「報道特集」キャスター時に迫ったゼネコン疑惑、グリコ森永事件など、多くのニュース現場で接した人々の苦しみや悩み、不満を追う大切さを示しています。

【著者】原憲一
【発行】2021年6月
【体裁】A5判、348ページ
【ISBN】978-4-88197-763-7
【定価】2,000円(税込)

山陽新聞 自分史クロニクル

yakushiji-1.jpg  懐かしのニュース写真や新聞紙面、年表などで人生を振り返る「山陽新聞 自分史クロニクル」。本書は、昭和が始まる1926年から現在までの国内外、岡山の重大ニュースのほか、流行歌やヒットした映画などを盛り込み1年を見開き2ページにまとめた書き込み式の年表です。半生を振り返りながら、学生時代の思い出や家族との忘れられない出来事などをつづれば、「自分史」が出来上がっていきます。

 当時の世相を映す写真もふんだんに収録しており、懐かしい顔や当時の暮らしが思い出されることでしょう。巻末には誕生・生い立ち、学生時代、結婚、就職など、項目別にも記述できるページを設け、人生の主な節目ごとに整理することができます。

【編者】山陽新聞社編
【発行】2020年10月
【体裁】B5判、256ページ
【ISBN】978-4-88197-758-3
【定価】1,980円(税込)

特別報道写真集「2018 西日本豪雨 岡山の記録」

yakushiji-1.jpg  西日本豪雨は岡山県内に甚大な被害をもたらしました。本書は、発生から1カ月間の本紙掲載写真を中心にまとめた特別報道写真集。県内に初めて大雨特別警報が発令された7月6日からの写真135枚、被害状況を伝える紙面で構成しています。

 記録的な豪雨により県内各地で起きた河川の決壊、土砂崩れ、家屋への浸水、倒壊などの被害。警察、消防、自衛隊、県民による懸命な救助・救援活動、被災者の避難生活、ボランティアらによる支援の様子を盛り込んでいます。

 岡山県内では、死者・行方不明者・負傷者は11市町で200人を超え、住宅被害は26市町村で約1万7000棟。歴史的災害の記録を後世に残すことが、防災意識の高まりにつながることを願い出版します。

【編者】山陽新聞社編
【発行】2018年8月
【体裁】A4判、114ページ
【ISBN】978-4-88197-754-5
【定価】1,019円(税込)  ※品切れ

長野士郎 岡山県政回顧 <日本図書館協会選定図書>

yakushiji-1.jpg  長野士郎元岡山県知事の回顧録。長野氏(1917~2006年)は6期24年にわたり岡山県知事を務め、「人間尊重、福祉優先」の基本理念のもと、強力なリーダーシップで県政をけん引、今日の岡山県を支える基盤づくりに尽力しました。

 本書では、岡山空港の建設など高速交通体系の整備や吉備高原都市の建設をはじめ、福祉・教育・農業など幅広い分野で推進した施策の数々を振り返り、反省や悩みを交えて率直に語っています。何を考え、何をやろうとし、そして何をやったのか―。岡山県政の時代の証言として、自らの県政を顧みます。

【編著者】長野士郎著、長野士郎「岡山県政回顧」刊行会編
【発行】2014年9月
【体裁】四六判、422ページ、上製本
【ISBN】978-4-88197-742-2
【定価】2,547円(税込)