INTERVIEW

- 現場を駆ける先輩たち -

メディア企画部の仕事


多メディア化に向け企画立案

 会員制電子版「山陽新聞デジタル」(愛称・さんデジ)や携帯サイト「さんよも」など、自社のニュースを活用したサービスを開発しています。多メディア時代を迎えた新聞社の新規事業を企画立案する部門。ウェブやアプリの開発に取り組む技術者と、編集出身で電子版向けの取材をするデジタル担当記者が在籍する「文理融合」の部署です。

思い出


新システム構築の達成感

 「でっかい冷蔵庫のような汎用機、ぶっとい同軸のLANケーブル」。新聞製作システムの運用に携わるシステム部に配属した当初は、今のようなスリムなパソコンやサーバではなく、何百万~何千万円もする業務用機器が並んでいました。

 近年は新聞製作システムといっても、見た目は業務用パソコンと変わりません。2001年にシステムリニューアルに関わった時は、ウィンドウズをOSとするパソコンで操作できるように変更。“ユーザーライク”なシステム設計を担当者の立場に立って考えました。自分の提案が現実のカタチとして反映された時には、技術者としての達成感を味わえました。

 新聞製作システムは高速化やスリム化がさらに進んでいます。今では記者が現場で記事入力でき、デジカメで撮った写真はすぐに高速通信で送信可能。紙面レイアウトも1人で短時間に作成できるようになりました。現在は電子版に関わる業務を行っていますが、新聞製作システムも含め開発してきたすべての経験が生かされています。

私の仕事って?


「いつでもどこでも」を目指す

 「さんデジ」がサービス開始してから6月で丸3年。安定して稼働していますが、時に想定外のトラブルが発生することもあります。技術部門の私は即座に状況確認と原因の切り分けを行い、必要に応じて各ベンダー(専門業者)への連絡対応を行います。さんデジのニュースは、ヤフーやドコモといったIT業者、LINEなどのアプリ業者にも配信しているのですから影響は少なくありません。

 新聞記者が書いた原稿はニュースの源になる「命」です。読者に分かりやすく情報を伝えるために、記事1本1本を大切に「人の手」で編集しています。デジタル化・自動化がどんなに進んでも「人の力」が必要なのです。

 紙からデジタルへ。ニュースの読まれ方が変化し、さまざまなデバイス(機器)やサービスが次々と登場する現代。われわれは時代にキャッチアップするだけでなく、その進化の先を常に模索していかなければなりません。その基本は、読者・ユーザーの利便性向上。「いつでもどこでも」山陽新聞ニュースを読めるよう、年齢と共に硬さが増してきた頭を精一杯やわらかくしながら、日々努力していきます。

岸本 惣太郎(きしもと そうたろう)

編集局メディア企画部

1998年4月入社。工学部卒。

大学卒業後、東京のインターネットプロバイダに就職。システム開発やカスタマーサポートに従事。当時は影も形もなかった電子新聞に関わる仕事がしたくて、地元の山陽新聞社へ転職。システム部、岡山ネットワーク(CATV)出向などを経て2012年9月から現職。