INTERVIEW

- 現場を駆ける先輩たち -

運動部の仕事


郷土選手を日々追いかけて

 運動部の仕事(守備範囲)は本当に広いです。山陽新聞の運動部記者は、プロ、アマを問わず郷土選手に密着し、地元の大会はもちろん、海外での大会や甲子園など全国、世界で戦う姿を日々追いかけています。現在の私の担当種目は、高校野球、女子サッカー、ソフトテニス、自転車、アーチェリー、カヌーです。

思い出


情報を伝えるプロ

 大学3年時に全国紙のインターシップを経験しました。そこで新聞の持つ魅力や影響力を感じ、やるからには生まれ育った岡山の発展や盛り上げにつながる記事が書きたいと思い志望しました。

 駆け出しの社会部時代、入社1年目の12月23日に殺人未遂事件が発生し、深夜に現場に駆け付けました。元々は休みだった25日のクリスマスも当然、取材に。取材から警察署の記者クラブに戻り、ヘトヘトになりながら他社の同期たちとクリスマスケーキを食べたことを懐かしく思い出します。「自分たちは情報を伝えるプロ」ということを学びました。

 また、全国的なニュースになった昨年夏の高校野球岡山大会決勝戦。創志学園対玉野光南の取材は今も心に残っています。

 光南が1点リードの九回1死から併殺に打ち取り、ゲームセットかと思いきや、判定が覆ってファウルに。ゲームが再開すると、息を吹き返した創志学園が逆転し、甲子園切符をつかみました。

 勝負は時に非情とはいえ、ジャッジを巡って明暗が分かれた一戦。試合後のベンチ裏では、負けて涙する光南の選手だけでなく勝った創志学園の選手たちも戸惑いの表情を浮かべ、例年優勝チームが行う監督の胴上げもありませんでした。そんな状況下、どんな紙面にすれば両チームの球児が報われるのか。デスクや現場の同僚記者と話し合いながら、ありのままのナインの様子や心情を細かく盛り込んで記事化しました。翌日にはまさかの判定にも関わらず異議を唱えなかった光南についてコラムで紹介。読者の方やチーム関係者から多くの反響をいただきました。スポーツの現場はめまぐるしく状況が変化します。あらためて取材の難しさ、奥深さを感じた試合でした。

私の仕事って?


「親しき中にも礼儀あり」

 「親しき中にも礼儀あり」が私の取材ポリシーです。運動部では、監督やコーチ、選手らとおのずと仲が深まります。しかし、心の中に謙虚さがなければ取材もおざなりになります。年上、年下にかかわらず相手をリスペクトする姿勢がなければ核心には迫れないと考えています。

亀井 良平(かめい りょうへい)

編集局運動部

2010年4月入社。政策科学部卒。

社会部(現報道部)、勝英支局を経て2014年3月から現職。小学校3年からサッカーを始め、小・中学校時代はキャプテンを務めた。現在も休みの日には汗を流してリフレッシュ。