COMPANY

- 部門紹介 -

会社の未来と基盤を支える

 加速するデジタル社会において企業はどう対応していくのか。新聞社も例外ではありません。ITの浸透が暮らしをより良い方向に変化させるデジタルトランスフォーメーション(DX)が大きな課題となる中、ビジネス開発局は「DX技術支援室」「新事業推進部」「知財事業部」「マーケティング企画部」の4セクションで対処していきます。140年を超える歴史を持つ新聞社のリソースを生かし、新たな時代のメディア産業を目指す会社の基盤を支えています。

 DX技術支援室は ウィズコロナ、アフターコロナを見据え、社会のニーズに応えられるメディア企業体となるべく研究や情報収集に当たっています。ITエンジニアが社内情報システムの管理を担うほか、既存事業の生産性向上、業務改善を支援。データとデジタル技術を活用して業務だけでなく組織やサービスを変革させていく手だてを講じます。

 激変する経営環境にあってビジネスモデルの改革や事業領域の拡大は欠かせません。新事業推進部が取り組むのは新たな収益モデルの創出です。2019年からは地域課題の解決やものづくりに挑む人たちがインターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)事業を始めました。山陽新聞のネットワークを生かし、地元金融機関、CF事業者と連携した地域密着型CFサービス「晴れ!フレ!岡山」で皆さんの夢を応援しています。

創刊時からの紙面をデジタル化

 1879(明治12)年1月4日の創刊から発行を重ねてきた膨大な紙面は地域の出来事と歴史が詰まった宝です。知財事業部はこうした情報をデータベースとして日々更新、有料で公開しています。「山陽新聞アーカイブス」はデジタル保存された創刊時からの紙面が閲覧可能で、本紙の記事や写真が検索できる「Sandex(サンデックス)」は30年前までさかのぼれます。著作権の管理も担当しており、掲載記事や出版物の適正な管理に努めています。

 マーケティング企画部は、山陽新聞社が提供するデジタルサービスを利用いただくためのオンライン共通ID「山陽新聞ID」(無料)の運営、管理をしています。IDは山陽新聞グループ全体の顧客基盤創設のため、2022年9月にスタートしました。登録すると、電子版「山陽新聞デジタル」(愛称・さんデジ)の有料会員向け記事を月5本まで無料で読めるほか、速報メールやメールマガジンを受け取れるなどのデジタルサービスが受けられます。現在、さんデジ会員を中核に、新たな顧客の獲得とDXによるビジネスの手がかりを探っています。

 また、2009年に発足した山陽新聞読者を中心とした会員組織「さん太クラブ」(会員11万人超、メルマガ会員約3万人)も運営し、独自イベントや特典のある協賛店などの情報を紙面やウェブサイト、メールマガジンで発信、会員サービスの向上に努めています。

 将来的に、この二つの会員組織の一元管理を目指し、山陽新聞グループ全体のマーケティングツールとしての活用を目標に活動しています。