プレミアム倶楽部"

2018トップインタビュー




生産効率アップへ新工場建設
 —国内シェア約5割を占める作業用帽子(ワーキングキャップ)のトップメーカーです。
 中国に進出していた製造業は現地の人件費高騰を受けて、工場の日本回帰が見られ、2、3年前から需要増で生産が追い付かない状況です。国内4工場では間に合わず、ラインを一つ増設して対応してきた中国工場もフル稼働が続いています。年間生産量は200万個前後で推移し、全国に約1700ある販売代理店は、新規店が今も月に数カ所ずつ増えています。代理店が製品と在庫状況をインターネットで閲覧できるシステムが昨年整い、スムーズな受注が始まっています。
 —多品種・小ロット生産や短納期が強みといえます。
 納入先は食品加工、機械など多業種で、衛生や安全の機能が求められます。注文は10個単位から万単位まで柔軟に応じています。短納期も可能なのは生地のストック、裁断、縫製、印刷、検品といった工程をほぼ自社で行っているからです。一昨年あたりから、飲食店員らが着用するキャスケットなどファッション性の高い製品が伸びています。デザインの要求が厳しいですが、蓄積してきた縫製技術で主力の一つにしたい。
 —帽子作りは「人の手」が財産。労働力をどう確保していますか。
 職人たちの熟練した技を次世代に継承していくことが大切です。デザイン科などで学ぶ高校生らのインターンシップを積極的に受け入れ、就職につなげています。新卒を毎年1、2人採用し、若手が増えてきました。主婦ら約200人の委託作業員にミシンを貸与し、技術指導も徹底しています。設備投資では、築45年の最も古い工場が手狭になったので今年12月、本社隣に新工場(約825平方メートル)を建設して生産効率を高めます。
 —第三セクター・倉敷まちづくり会社社長、倉敷市文化振興財団理事長なども務め、地域貢献活動に積極的です。
 倉敷まちづくり会社は市営駐車場などの受託管理を行い、5年間で計1億円を市に寄付しました。これを元に移住者向けに古民家を再生し、カフェも誕生。地域経済の循環に役立っています。美観地区では電線地中化やアーケード撤去で景観を向上させ、屏風(びょうぶ)祭など地域資源を生かした催しで集客を図ってきました。市の年間観光客数は380万人に上り、今後も行政や住民と協力してにぎわい創出に努めます。




クリックで企業、教育機関のウェブサイトを開きます
企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2018年4月1日付 山陽新聞朝刊に掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

>>山陽新聞プレミアム倶楽部トップへ