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2018トップインタビュー




「多能職」な人材の育成を重視
 —業界の現況をお聞かせください。
 デジタル化が進み、市場規模は年々縮小傾向です。ただ、紙メディアそのものがなくなることはなく、ここ数年、紙媒体の良さが見直されていることから発展も可能だと捉えています。印刷業は装置産業ゆえに高価な設備投資が必須。大淘汰(とうた)、格差の時代を生き抜くためには、人やモノ、手法、設備、情報といったあらゆる経営資源を他社と共有、共創したり、外部導入したりすることも考えていかなければなりません。その中で、互いに経営スキルを高め合うことも大切だと思っています。
 —「多能職人材」の育成に力を入れています。
 時代やニーズに応じた商品やサービスを展開するため、社員にはさまざまな業務や工程をこなせ、どの部署にいても会社に利益貢献できる「多能職化」を目指すように伝えています。多品種・小ロット化が進み、デジタル印刷の需要が高まる中、当社もデジタル印刷機を導入していますが、昨年、高品質の印刷物を安定的に作成できる運用能力を証明する「デジタル印刷認証」を取得。多能職に向けた取り組みの一環でもあり、色を数値管理する技術などを身に付け、デジタル印刷機を操作できる人材を増やして業務拡大につなげたいと思っています。お客様との信頼関係を深め、オフセット印刷などのPRにもつながればと期待しています。
 —昨年末、新しいオフセット輪転機(B縦半裁両面)を導入されました。
 既存の輪転機はまだ使えるものの、工場の全社員が新しい印刷機を使いこなせるようになるには数年かかるため導入に踏み切りました。入稿から製版までの前工程に関わる社員も機械操作を学ぶ研修に参加したことで、工程間で情報を共有し合えるようになり、前準備が短縮。効率が良くなり、生産性が上がるきっかけにもなりました。
 —昨年、創業70周年を迎えました。100周年に向けて描く成長戦略は。
 社員の多能職化や設備投資、他社との経営資源の共有、共創など、すべては次代へのステップアップの土台になると考えます。組織の底上げも重要で、社員の自助努力が欠かせません。当社は免許や資格取得者には固定給に手当を上乗せし、成果を上げた個人やチームを表彰するなど社員のチャレンジを応援し、頑張りを評価しています。今後も紙メディアを基軸に継続的に技術力向上や品質の安定化を図り、革新力を磨いていきたいと思います。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2018年4月1日付 山陽新聞朝刊に掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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