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新製品と新工場で円高に対抗
 —今年は創業95年ですね。
 実は昨年末に、岡山市北区東古松の創業の地を売却しました。長らく遊休地として放置していたのですが、私が生まれ育った思い出の地でもあるため、いざ売る段階になるとやはり熱い思いが込み上げてきました。幸いにも売却利益が出たので、あの世にいる創業者の祖父も先代社長の親父(おやじ)も許してくれることでしょう。そのお金は当社にとっては大きな金額です。普通なら財務体質の強化とか、次なる超円高危機への備えをすべきかもしれませんが、そんなことをしても意味がありません。売り上げの8割超が海外輸出の当社にとって、円高は最大のリスクですが、過去幾度もの円高危機に瀕(ひん)して悟ったことがありますから。できる時にできることをやっておかないと、危機的状況下での後退局面にも対処できないということです。
 —具体的には何を。
 円高で苦しい時にも諦めずに開発してきた新製品の念願の量産化と、そのための新工場建設です。その新製品は、他社の特許を回避したり逆に自社の特許を申請したりの手続きが終わっていないので現時点では公表できませんが、円高に十分対抗できるものと確信しています。本格量産は真新しい工場でスタートさせたいというのが全社の思いです。量産開始予定は2018年5月です。新工場は、今年の5月中には着工し、9月に完成予定。場所は西大寺の既設工場に隣接です。新工場完成後は直ちに事務所のリノベーション(大規模改修)工事に入り、海外とのビデオミーティング、情報セキュリティーなどの設備を充実させます。
 —とはいえ、超円高再来への備えは必要では。
 今春のフランス大統領選挙の結果によってユーロの大暴落、超円高になる公算がかなり高いとみていますが、心配していても仕方がありません。そうなったらまた全社一丸で歯を食いしばって泣きながら頑張ればよいだけのことです。過去には何度もそうしてきましたし、正直なところもう慣れっこになったというか、だんだんと自信がついてくるものです。
 —あと5年で100周年ですね。
 周年自体には何の思いもありませんが、さすがに100周年となるとどういう形で迎えるべきか考えさせられます。来年7月からの第3次中期経営計画で100周年における自社のあるべき姿を明確にしていくつもりです。



企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2017年4月1日付 山陽新聞朝刊に掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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