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2018トップインタビュー




新工場、新事務所、新製品
 —本社新工場が完成しましたね。
 想像以上の完璧な工場が昨年10月に完成しました。生産を止められないので、やっと旧工場からの移設が完了したところです。それでもまだ半分くらいスペースが空いています。これは、数種類の開発中の新製品用の生産スペースで、量産開始までの1年以上はこのままです。先に工場を建てて開発を待ち受けている状況です。
 —事務所の中もすっかりリノベーションしました。
 かなり老朽化していました。しかし、製造業の精神として、まずは工場、事務所は後回し、と思っていたのですが、勢いで同時にやってしまいました。知人の女性デザイナーにお願いしたところ、工場同様に想像以上の出来栄えで、社員一同喜んでいます。自慢は七色の光がグラデーションで無限に変化する会議室です。そこに入るとお酒を飲みたくなります。
 主に海外ゲストとの打ち合わせに使用しますが、大半の方は七色の光に気を取られて落ち着かないようです。相手の気勢をそぐことができ、作戦通りです。さすがに金融機関などのお客様は、ちゃんとした部屋にご案内しますが、そのちゃんとした部屋もデザイナーの薦めでフランス製ストライプ柄の壁紙にしました。派手かなと思ったのですが、豪華な家具も調度品もない部屋では意外と落ち着きます。
 —新製品開発についてのお考えを。
 自動車業界同様、園芸機械業界では地殻変動が起きています。急激な電動化が進む一方、エンジン市場がどんどん縮小しています。自動車業界よりもそのスピードは速い。当社の方針として両方追いかけますが、エンジン70%、電動30%を目標とし、あくまでも軸足はエンジンに置きます。
 —エンジン市場は縮小するのでは。
 確実に縮小しますが、絶対になくなりません。逆に電動製品はどんどんコモディティー(汎用)化していくので、そちらに軸足を移すのは危険です。
 —どういう意味でしょうか。
 価格競争になると資本の大きい方が勝つのは当たり前です。すなわち、大きい市場に飛び込むと、たちまち利益率が下がるのです。ボリュームが増えて利益率が下がる、これは中小企業、しかも固定費の多い製造業にとって命取りです。カーツは、縮小していくエンジン市場に軸足を置きながら、狭い市場向けの高付加価値な電動製品を開発していきます。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2018年4月1日付 山陽新聞朝刊に掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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