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品質基準高め生産量アップ
 —乳業業界の現況についてお聞かせください。
 酪農家の高齢化や離農、円安による配合飼料価格の高騰などで生乳生産量は減少傾向にあります。乳業メーカー各社は生乳取引価格の引き上げに合意し、昨年4月、牛乳・乳製品を値上げしました。酪農家も手取りが増え、生産意欲が高まりつつあるように思います。世界的にいろいろな食糧が高騰化する中で、牛乳・乳製品も安定供給のためには生産コストに見合った適正価格にすることが不可欠。消費者にご理解いただけたところもあり、値上げの影響をあまり受けず、業界全体も少し安定期に入った感じがします。
 —環太平洋連携協定(TPP)が昨秋、大筋合意されました。
 実際に発効しなければどれだけ影響が及ぶか分かりませんが、悲観的にはとらえていません。日持ちのする乳製品は牛乳などの飲用乳よりも競争激化が予想されますが、外国産といかに差別化を図るかが重要。乳業メーカーも酪農家も今後の方向性や戦略を明確にし、対応できる体制を整えながら努力を重ねることで活路は開けると考えます。
 —昨年は最新の生乳用成分検査装置を導入し、鮮度チェック体制を強化されましたね。
 牛乳と低脂肪乳に特化した少品種大量生産が当社の特長であり強みです。ボリュームアップしていくためには品質基準を高めることが必須で、今年は高性能の殺菌機を新たに導入し、コストカットを図りたい。日産能力は約30万リットルですが、約1割増強するつもりで準備を進めています。新規取引先も増えていますが、既存の出荷エリアにこだわり、販売先を広げる方針です。
 —今後の経営戦略について。
 より新鮮で安全・安心な高品質の製品づくりに努め、今年は昨年以上に攻めの1年にしたいと考えています。何事にもスピーディーに対応し、タイミングを見極めるのが経営者としての大きな仕事。社員全員が消費者感覚を常に持ち、できる限り安価で提供できるようにローコストに徹し、効率化を図ろうという思いを共有することも重要です。当社は2007年に業界の先駆けとして食品安全衛生の国際規格ISO22000の認証を取得しましたが、食品産業全体がグローバル化の流れに対応し、世界水準を意識して持続的に発展していくことが求められているように思います。



企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2016年4月1日付 山陽新聞朝刊に掲載したものです。
※役職名や内容は取材時のものです。

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