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2018トップインタビュー




農作業の省力化へ農機開発
 —日本農業は転機にあると言われます。農機メーカーの事業環境はいかがですか。
 農家の高齢化、後継者難などに加えて本年産米から国の生産調整(減反)が廃止となり、農機メーカーにとっても厳しい環境です。ただ、ここ数年は農業に新たな変化が生まれています。積極的に耕作放棄地を借りて規模を拡大、地域の特性を生かしたさまざまな高収益作物に取り組む意欲的な農家が増加し、そうした作物に対応した農機の需要が生まれています。
 その作物の代表格はタマネギで、米の約5倍の収益が上がり、需要も安定しているため栽培が広がり、当社が業界に先駆けて開発してきた自動播種(はしゅ)機や自動移植機などは引き合いが相次いでいます。この潮流をしっかりと受け止め、農家の希望、要望をきちんと反映した農機の開発に努めていきます。
 —「農作業の省力化による農業振興」が貴社の事業テーマですね。
 農家の高齢化が進む中、手間のかかる農作業は大きなネックになっています。当社の役割は、その手間を機械に置き換え、作業をより簡便にし、高齢者でも負担が少ない農業にすることです。汎用の農機に限らずイ草の株小分け機、ニンニクの種子割り機、ラッキョウの移植機など限られた作物向けのニッチな農機も対象とし、産地の維持に貢献しています。
 —今年から徳島県、徳島大学と産学官提携でトマト栽培に乗り出されました。
 徳島県から熱心なお誘いをいただき、同県石川町に「みのるファーム」を設立。約3億円で5000平方メートルのハウスを建設しました。夏には収穫を始める予定ですが、葉かき作業や芽かき作業など収穫までに欠かせない多くの作業をしなければなりません。徳島大学とはそうした機械・設備をAI(人工知能)化するうえで共同研究を開始しています。
 —シイタケ栽培と緑化用の固化培土・エクセルソイルの現況はいかがですか。
 省人化システムにより兵庫県豊岡市と地元赤磐市で行っているシイタケ栽培は市場で高評価を受け、今年は5億円の売り上げを見込んでいます。ビルの屋上や壁面などの緑化に最適のエクセルソイルは、東京に専任営業マン3人を配置して売り込み、今年の売り上げ目標は4億円。どちらも事業の柱の一つに育ってきています。



企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2018年4月1日付 山陽新聞朝刊に掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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