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大学創設50年新しい風を
 —学園が運営する美作大学は4月、創設50年の節目を迎えます。
 前身の美作女子大学創設(1967年)当初は、時代の趨勢(すうせい)で女子の4年制はニーズが低く、生徒集めに苦労しました。それが「地域立」を掲げ、暮らしを支える専門職業人の養成を目指す中、学生募集も西日本各地に広がりました。地元津山は少子高齢化、人口流出が深刻。地方創生を考えるなら、大学は空気のような当たり前の存在でなく、行政も学生のエネルギーを施策に取り込むなど、都市機能の一つとして認知されるよう盛り上げたいですね。
 —大学、短大の5学科は「食、子ども、福祉」をテーマにしています。
 津山市城東地区の空き家に学生が住み住民と交流したり、放課後、小学校に算数の補習授業に出向くなど、実務教育を重点に地域のコミュニティーや課題に向き合います。目的意識を持った学生が多く、入学時より“卒業成長値”の伸びしろが高いですね。2015年度の国家試験合格率も管理栄養士91・9%、社会福祉士57・9%と中四国の大学でトップクラスです。大学の県外出身は6割を占め、例えば、就職協定を結ぶ高知県出身の15年度卒業生は45人中29人が地元に戻り活躍しています。こうした成果が信頼を高め学生を呼び込む相乗効果を生んでいます。
 —美作学園のノウハウは地域振興や商品開発にも生かされています。
 昨秋、旧奥津中の施設利用に向けた協定を鏡野町と締結、美作高校の部活や勉強合宿を計画しています。美作市とも人材育成などで包括連携協定を結びましたが、地域振興に教育を柱にする自治体が増えています。学園経営は政策と営業。地場スーパーとコラボした弁当も人気です。また「美作学園創立100周年記念館」の利用推進のほか、大学教員による公民館講座も検討し、市民に生涯学習の場を提供します。
 —藤原理事長は不登校児らの相談にあたる鶴山塾(津山市)の初代塾長。岡山県青少年育成アドバイザーとしても各地の学校で講演されています。
 教育とは人を育て、地域をつくること。少子化で大学経営が厳しい中、学部新設など都会の大規模校のまねはできません。「食、子ども、福祉」の専門分野を深化させ、地域を振り向く子どもを育てたい。学園100周年の記念歌に「何かひとつ、ひとつでいい 新しい輝きを」という一節があります。学生には伝統を受け継ぎ、社会に新しい風を吹かせてほしいですね。



企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2017年4月1日付 山陽新聞朝刊に掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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