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「知の地産地消」の拠点整備
 —学園は昨年、創立100周年の節目を迎え、新たなスタートです。
 大正4年創立の津山高等裁縫学校が起源で、大学、大学院、短期大学部、高校、幼稚園を擁するまでになりました。作州地域唯一の大学として、地域と協働する姿勢を忘れてはいけません。ノーベル賞をもらうような研究より、子育てや福祉の問題など時代の要請に応え、地域の暮らしを支える専門的職業人の輩出にこだわり続けることが何よりの恩返し。そういう意味では系列の美作高との連携も重要で、本年度から大学のサテライト教室で高校生が学び、目的意識の醸成を図ります。小中学校の開設も検討課題です。
 —美作大に完成した「100周年記念館」が4月から本格運用されます。
 記念館は鉄骨5階延べ約4100平方メートルで、約370人収容の大ホールは各種団体、企業に開放してシンポジウムなどを開催。図書館にはお母さん方が絵本の読み聞かせ、発表会ができるスペースも設けています。学修・学術情報センターにはデスクトップ型のパソコン100台を整備しました。ハコモノを造れば終わりでなく、「知の地産地消」の拠点を目指したいですね。
 —地域との共生は独自の教育プログラムにも反映されています。
 モットーは、学生が地域の一員として何ができるか—。社会福祉学科は高齢化率45%超の津山市加茂町物見地区で町内会と緊急連絡用の世帯票を作ったり、同市城東地区では空き家に数人の学生が居住し、地元高齢者のニーズに応じて買い物の手伝いなど福祉活動を展開しています。教員を目指す児童学科生が小学校で行う「放課後補充学習」も好評です。地域をフィールドにした実務型教育の成果もあり、2014年度の国家試験合格率は管理栄養士95・0%、社会福祉士65・5%など高い水準を維持しています。
 —地方創生のけん引役として大学への期待が高まっています。
 津山は街中にも限界集落のような所があり沈滞ムードは否めません。しかし、当大学の学生は山陰、四国、沖縄など県外出身が6割も占め、多様な文化、アイデアで新たな地域づくりに貢献できる可能性を秘めています。企業、自治体との連携協定で商品開発や地域振興にもかかわっています。理論先行でなく、新しい発想に基づく「無駄」の継続が学園経営。失敗から得る発見も多いですから。今後も地域のニーズを掘り起こし問題提起したいですね。



企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2016年4月1日付 山陽新聞朝刊に掲載したものです。
※役職名や内容は取材時のものです。

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