地域の期待や信頼に応える主催事業
事業本部は、地元の自治体や美術館、各種団体、テレビ局などとのコラボレーションにより、地域を楽しく盛り上げる多彩なイベントを企画・実施しています。中でも主催事業は、住民の期待や信頼に応え、地域の中核メディアとしての存在感を高めるものです。山陽新聞創刊145周年の2024年は、例年にも増して多くの質の高いイベントを手掛け、地域の文化・スポーツの発展、にぎわいの創出に貢献することができました。
6月、プロ野球セ・リーグ公式戦「阪神―中日」を倉敷市のマスカットスタジアムで開催。前年日本一となった阪神への注目の高さに加えて、両球団ともに倉敷市出身の“闘将”故星野仙一氏にゆかりが深いとあって、3万人を超える大観衆がスタンドを埋め尽くしました。
新規展覧会では、2度目のアカデミー賞受賞などで話題を呼んだスタジオジブリの特別展「鈴木敏夫とジブリ展」に13万人を超えるファンらが詰めかけたほか、北斎の「冨嶽三十六景」全46図の公開が注目された「北斎と広重」展に約4万人が来場。「旅する光の切り絵展」や「まるごと馬場のぼる展」、「世界遺産 大シルクロード展」も子供から高齢者まで幅広い世代でにぎわい、6月から11月にかけての主催展覧会会場はいずれも熱気に満ちていました。
文化事業
恒例の催しとして、年初の「院展」や「第41回岡山県児童生徒新春競書大会」、「60回記念岡山県華道展」のほか、春の「第79回栄西禅師賛仰献茶式・大茶会」、夏から秋にかけての「第75回岡山県美術展覧会」「第70回岡山県児童生徒書道展」「第52回日本の書展・第45回岡山県の書展」なども実施し、地域の文化振興に寄与しています。
スポーツ事業
15回目を迎えた女子プロゴルフのJLPGAステップ・アップ・ツアー「山陽新聞レディースカップ」は、木下彩選手が同ツアーの54ホールの史上最少スコアを更新する20アンダーで優勝。1万1千人を超えるギャラリーが詰めかけました。本大会は、19年の全英女子オープンを制した渋野日向子選手(岡山市出身)を輩出。21年優勝・岩井明愛選手、22年優勝・桜井心那選手らも次々に海外メジャーで活躍しており、「瀬戸内から世界へ」の大会キャッチフレーズを体現しています。年末の「山陽女子ロードレース大会」は陸上女子長距離のトップ選手の「登竜門」として知られ、パリ五輪マラソン代表の前田穂南選手、一山麻緒選手らが岡山路を駆け抜けてきました。
エリアの各地で
「おかやま桃太郎まつり」「烏城灯源郷」「幻想庭園」「岡山吉備高原車いすふれあいロードレース」「備前焼まつり」「おかやまマラソン」などの地域振興事業にも取り組んでいます。本社ビルを含め、岡山、倉敷、津山市に教室を設ける「山陽新聞カルチャープラザ」は千を超える講座を開講。大学コンソーシアム岡山と共催する「吉備創生カレッジ」などとともに生涯学習を応援しています。