地域の期待や信頼に応える主催事業
事業本部は、地元の自治体や美術館、各種団体のほか、テレビ局などとのコラボレーションにより多彩な事業を企画・実施しています。主催事業は、地元新聞社として地域の期待や信頼に応えるものです。2023年は、コロナ禍前のイベントがほぼ復活し、地域の文化・スポーツの復興、にぎわいの創出に貢献することができ、地域の中核メディアとしての存在感を高めることができました。
7月、岡山では4年ぶりとなるプロ野球セ・リーグ公式戦「阪神―DeNA」を倉敷市のマスカットスタジアムで開催。3万人を超える大観衆が、注目の首位攻防戦に沸き立ちました。新規展覧会では、最新の研究成果や体感型のデジタルコンテンツを盛り込んだ「ティラノサウルス展」を子どもから大人まで幅広く楽しんでいただいたほか、「名古屋市美術館コレクション展」「和田誠展」「三の丸尚蔵館展」などは中高年世代を中心に好評を博しました。
文化事業
恒例の催しとして、年初の「院展」や女流棋士タイトル戦「大山名人杯倉敷藤花戦」のほか、「日本の書展・岡山県の書展」「県美術展覧会」「県児童生徒新春競書大会」、3年ぶりに開催した「県華道展」や、4年ぶりの開催となった「栄西禅師賛仰献茶式・大茶会」なども実施し、地域の文化振興に寄与しています。
スポーツ事業
女子プロゴルフのJLPGAステップ・アップ・ツアー「山陽新聞レディースカップ」は、19年の全英女子オープンを制した渋野日向子選手(岡山市出身)を輩出。21年優勝・岩井明愛選手、22年優勝・桜井心那選手らも次々に海外メジャーで活躍、「瀬戸内から世界へ」の大会キャッチフレーズを体現しています。年末の「山陽女子ロードレース大会」は陸上女子長距離のトップ選手の「登竜門」として知られ、東京五輪マラソン代表の前田穂南選手、パリ五輪代表の一山麻緒選手らが岡山路を駆け抜けてきました。
エリアの各地で
「おかやま桃太郎まつり」「烏城灯源郷」「幻想庭園」「おかやまアーツフェスティバル」などの地域振興事業にも取り組んでいます。本社ビルを含め、岡山、倉敷、津山市内に教室を設けている「山陽新聞カルチャープラザ」は千を超える講座を開講。大学コンソーシアム岡山と共催する「吉備創生カレッジ」などとともに生涯学習を応援しています。