大盛況 席上揮毫・ギャラリートーク
第51回日本の書展・第44回岡山県の書展で席上揮毫とギャラリートークが復活しました。
岡山県内の主要書家による席上揮毫とギャラリートークは、日本の書展・岡山県の書展の人気イベントとして2019年まで行われていました。しかし、新型コロナウイルス感染症対策から中断。新型コロナウイルス感染症が5類感染症に変更されたことに伴い復活しました。
トップバッターは開会式直後に登場の草野曽舟岡山県書道連盟会長代行。草野先生は故山下荻舟先生、現在は田頭一舟先生に師事。仮名の書団体・神戸笹波会で活躍する書家です。今回の席上揮毫では仮名の小字、中字、大字作品を書き分けながら、筆づかいやレイアウトの妙、題材選びなどを解説しました。
また、ギャラリートークでは、巨匠作品を中心に、作者の制作意図を推察しながら、鑑賞の楽しみを平易に説いていました。
午後からは県書道連盟常任顧問の小竹石雲先生が登壇。小竹先生は故三宅素峰先生に師事、近代詩文書の作家として活躍されています。日本の書展では現代書壇代表として2018年から出品しています。席上揮毫では、近代詩文書とは何かから始まり、近代詩文書の制作過程を詳しく解説されました。
ギャラリートークでは近代詩文書の作品を作者の人となりにまで深堀りして解説。また、県の書展会場では、公募展で活躍する作家の作品からあふれ出る「緊張感を是非感じて」と作品から感じることの大切さを聴衆に伝えました。
席上揮毫、ギャラリートークにはそれぞれ約60名の聴衆が集まり、書展の人気イベントを待ち望んでいた人たちが多いことを感じました。
席上揮毫、ギャラリートークは、14日13時から県書道連盟常任顧問の森上光月先生が、15日は10時30分から同連盟副会長の寺坂昌三先生、13時から同連盟常任顧問の澤田虚遊先生の3名の現代書壇代表作家が会場で行います。
芸術の秋のひと時、国内トップクラスの書家の揮毫とトークをお楽しみください。