岡山市の御南西公民館の周辺には笹ケ瀬川が流れ、用水路も多くあります。海のごみを減らすため、公民館では2月にワークショップが開かれ、3月の笹ケ瀬川一斉清掃(山陽新聞社主催)にも参加しました。次のステップとして、乗り出したのがごみ回収実験です。
川や海へ流れ込む前に、地域の用水路でごみを回収し、環境保全につなげる狙いがあります。
実験初日には、地域住民や地元の御南中生徒計35人が参加しました。水島地域環境再生財団の塩飽敏史理事・研究員の指導を受けながら、公民館周辺の用水路2カ所にごみをせき止める網を設置しました。
実験期間は6月8日までの約3週間で、1週間ごとに分量を計測するほか、ごみの種類も調べます。
設置作業に先立ち、ごみ回収に取り組んでいる岡山市の環境保全団体「釣り人みんなで、ごみ拾い」代表の平井雅明さんによる講演もありました。
平井さんは、各地の用水路で回収してきたごみや、プラスチック片などを見せながら、ごみ問題の深刻さを訴えました。