海ごみを減らすため、岡山市北区田中の御南西公民館と山陽新聞社が取り組んできた用水路のごみ回収実験が8日、終了しました。瀬戸内海のごみの7割近くは、陸地から流れ込んだとされています。用水路2カ所に網を設置したところ、5月20日から約3週間で約10㌔のごみを回収しました。1年間回収を続けた場合、約170㌔に上る計算となります。陸地から海へ流れ込むごみの量の多さがあらためて明らかになったほか、用水路でごみを回収する削減策の有効性も確認できました。
実験には、地域住民や地元の御南中生徒も参加し、網の設置や1週間ごとに行ったごみの回収、計量を行いました。集まったごみはペットボトル、パンや菓子の包装といったプラスチック類を中心に、空き缶、たばこの吸い殻などもありました。ほとんどは、私たちの日常生活の中から出てきたごみでした。
参加者は、ごみを回収する大切さや、出さないために一人一人が何ができるかを考えました。