海に流入するごみを減らす清掃に、楽しみながら取り組もうと倉敷市立福田中(同市福田町古新田)で12月3日、スポーツ競技形式の大会「ごみ拾い福中ナンバーワン決定戦」が初めて開かれました。
生徒は5人一組になり、22チーム約110人が参加しました。学校周辺の約3平方キロを清掃エリアとし、制限時間は60分。ペットボトルや燃えるごみ、燃えないごみ、缶など種類ごとに獲得ポイントが異なり、総得点を競うルールです。
競技が始まると、各チームは火ばさみを手に、早速ごみが多そうな場所に向かいます。高ポイントのたばこの吸い殻を見つけ「あった!」と喜んだり、用水路に浮いた缶を網で慎重にすくい上げたり。道路沿いの植え込みや小さな側溝にまで目を凝らし、夢中になってごみを拾い集めていきました。
競技後、5種類に分別したごみの重さを量り、得点を集計。上位入賞チームには、協賛企業から寄せられたエコバッグや文房具、米などが贈られました。
友人と参加した3年の女子生徒は「きれいな用水路に見えても、瓶が沈んでいる。ポイ捨ての多さに驚きました」と話していました。
福田中学区では海ごみの削減に向け、生徒有志や住民が8月、地域の用水路などを清掃しました。大会は参加者の意欲を高め、継続的な活動につなげるため、企画されました。