吉備の環プロジェクトチーム(PT)の第14班が12月13~15日、美作市を訪問。湯郷温泉街など市中心部をはじめ、各地を駆け足で巡りました。多くのみなさんとの会話を通じ、多くの学びを得られたことにまずは御礼申し上げます。
初日は「そば粉聖人」こと高木峰次郎 (1851〜1918年) が祭られているお堂からスタートしました。明治から大正時代にかけて、世の中の飢餓や難病から救うため、自ら多くの犠牲を払いながら人々のために祈ったとされる人物です。その遺徳を大切に語り継ぐ地元の方々に頭の下がる思いがしました。東粟倉地域の製麺所では、良い麺づくりを支えるきれいな水や空気、自然への感謝の思いに触れました。
2日目は、県内を代表するお茶どころ・海田地区の茶販売店や、宮本武蔵の生誕地とされる大原地区で武蔵ゆかりの地や酒造会社を訪問。投打二刀流で今季米大リーグを席巻した大谷翔平選手のア・リーグMVP獲得を祝福する垂れ幕に注目しました(さすが、二刀流で知られる武蔵ゆかりの地!)。最終日は湯郷地区など市中心部、英田地区などにお邪魔しました。3日間という限られた日程では、地域の魅力や課題、将来像を深掘りするには限界があり、積み残しが多かったと思います。「もっと巡りたい」。これは"次回"への宿題とさせていただければと思います。
市内各所を巡る中で「若者がいない」「跡継ぎがいない」という話をあちらこちらで耳にしました。当地に限らず、他エリアからも同様の悩みが聞かれます。山陽新聞グループとして地域に何ができるか、引き続きみなさんと考え、行動していきます。ご意見を吉備の環プロジェクト推進本部に電話(086-803-8091、平日)やメール(kibinowa@sanyonews.jp)でお寄せください。
(写真は、「そば粉聖人」と呼ばれた高木峰次郎を祭るお堂。遺徳をしのび、地元の方が花を手向けておられました)