活動紹介

スクールドッグ普及へ 岡山県西粟倉村の青木さん 居心地よい場広めたい

 中学校教諭だった青木潤一さん(41)=岡山県西粟倉村=が、訓練した犬とともに学校などに出向き、子どもたちに命の大切さやぬくもりを伝えながら、思いやりや自己肯定感を育む「スクールドッグ」の活動に取り組んでいます。生き物との触れ合いを通して情緒の発達に役立てる「動物介在教育」の手法の一つ。青木さんは勤務していた中学校で活動を始め、学校生活に悩む生徒たちが犬に癒やされていくさまを目にしてきました。全国で不登校の児童生徒が増え続ける中、多くの教育現場に活動を広めようと学校を飛び出して間もなく4年。「犬を介して子どもが安心できる居場所をつくりたい」と普及を目指しています。

(記事はこちら=思いやり育む「スクールドッグ」 元教諭青木さん 西粟倉拠点に普及

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(スクールドッグの犬とじゃれ合う生徒たち。触れ合いを通して命の大切さを学び、思いやりの心を育むという=2024年12月13日、学芸館高)

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 青木さんは2017年、勤務していた京都市の私立中で「スクールドッグ」の活動を始めました。21年春に西粟倉村へ移住し、運営団体を設立。4匹の犬を相棒に県北のフリースクール、鳥取、大阪、京都など5府県の中学や高校で活動を展開し、岡山県内の学校への本格導入も目指します。

 今月13日は学芸館高(岡山市東区西大寺上)のカウンセリング室に、ラブラドルレトリバーのテディ(雄、2歳)など3匹と出向きました。活動を通じて森雄次郎室長(55)と知り合い、4回目の訪問。導入の可能性を探るとともに、活動の効果を調べる生徒の課題研究に協力するためです。3匹は盲導犬や介助犬として活躍する犬種で性格は穏やか。生徒約10人が体をさすり、ドッグフードを与えてじゃれ合いました。「温かいね」。最初はおびえて近づけなかった女子も人懐こい犬をなでることができ、喜んでいました。

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