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2018トップインタビュー




建学精神忘れず学びを高める
 —吉備国際大学は外国語学部(岡山市)の1期生を送り出されました。
 おかげさまで、卒業生の大半は学部で学んだスキルを生かせるところに就職が決まり、ほっとしています。入学時から留学を希望するたくましい学生が多く、海外協定校への留学手続きから住居探しまで独力でやらせました。教育交流協定校は、アジアや欧米など27カ国78校と2施設(病院・美術館)に拡大。昨年は欧州最古のイタリア・ボローニャ大学とも結びました。日本人としてのアイデンティティーを持って世界で活躍できる人材の育成を—との狙いで創設した学部で、有識者による日本の歴史や経済、文化を学ぶ講義や茶道の実技なども行っています。
 —地域創成農学部(兵庫県南あわじ市)を本年度、農学部に改称されました。その狙いは。
 人類の食の歴史と深く関わり、今後需要が伸びるであろう醸造・発酵技術、そして和食について総合的に学ぶ醸造学科を新設したためです。和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたことも学科新設の背景にあります。一方、地域創成農学部は学科とし、引き続き農業生産、加工、経営に関する専門学習を実施。3月、キャンパス内に自然光も採り入れられる最先端の植物工場が完成し、農作物の安定供給を研究します。将来的にはASEAN諸国の留学生を受け入れ、農業技術を持ち帰ってもらうことも考えています。
 —生活困窮家庭の子どもに無償で食品を届ける「順正デリシャスフードキッズクラブ」が高く評価されています。
 2016年の学園創立50周年記念事業の一つとして始めました。現在、岡山、宮崎県内の約240世帯に、市民や企業の皆さまからご提供いただいた食品を届け、賛同者は次々増えています。学園は食品の取りまとめに加え、毎月数百キロのお米を購入。ボランティアとして参加する学生への教育効果も大きく、学園がある限り続けていきたいと思っています。
 —新たな50年に向けて意気込みを。
 地方大学、とりわけ私学の置かれた環境は厳しさを増しています。しかし、競争に巻き込まれるのではなく「学生一人一人の能力を最大限に引き出す」という建学の精神を忘れずに、今行っている教育の中身を充実させていくことが大切だと思います。そして、本学でしか得られない学びを幾つつくれるか、それを追求することが未来の展望につながると信じております。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2018年4月1日付 山陽新聞朝刊に掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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