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木材を地域振興のエンジンに
 —国内でいち早く開発・普及に取り組んできた、新建材・CLTの専用工場が今月稼働を始めます。
 CLTは、板材を木の繊維が直角に交わるよう重ねて圧着したパネル。コンクリートと比べると重さは5分の1程度ですが強度は同等です。真庭市内に建設した新工場は専用工場としては日本初で、年間3万立方メートルの生産能力があり、先行しているオーストリアなどの大規模工場に劣らぬ内容です。うれしいことに建築基準法の改正で、4月からCLTは建物の構造材に使えるようになります。在来工法、2×4(ツーバイフォー)工法に第3の工法・CLTが加わることで、新たな木造建築の時代が幕開けすると言え、業界には期待感が広がっています。実際、工期の短縮と労力軽減が見込めるため早くも本格採用に動くハウスメーカーがあります。外国では18階建ての計画もありますが、まずは3、4階建てから提案し、順次中層建築に広げていきたい。
 —東京オリンピックに向けた新国立競技場建設計画ではCLTの利用が盛り込まれています。
 日本のシンボル施設での利用は大きな宣伝になり、これからの普及拡大に弾みが付きます。選手ロッカーやインタビューゾーンの仕切りに利用されるのがほぼ決まっていますが、選手村や仮設施設への利用拡大を働きかけていきます。
 —間伐材などを主燃料にした真庭バイオマス発電所も昨年4月の稼働以来、順調のようですね。
 真庭市の行政、林業関係者挙げての事業ですが、現状は期待以上と言えます。売電収入目標の年間21億円を、初年度にクリアできそうです。燃料確保が課題でしたが、地域の協力でスムーズに集まっています。未利用材が活用でき、林業関係者には新たな収入源ができました。従業員のほか木の伐採や運搬などで160人の雇用につながるとの試算もあり、地域振興のエンジンとしての役割を着実に果たしてくれています。また、バイオマス観光ツアーの来客数は年間3千人近く、大きな波及効果も出ています。
 —真庭市特産の木材を生かした地域振興の夢が実現しつつありますね。
 木材の持つ可能性の大きさに地域全体が気づき、目を向けています。伐採、運搬など基盤をさらに整備し、地域をより活性化させていきたいと思っています。



企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2016年4月1日付 山陽新聞朝刊に掲載したものです。
※役職名や内容は取材時のものです。

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