プレミアム倶楽部"

2018トップインタビュー




CLTの集合住宅対応目指す
 —新建材として注目が高まるCLT(直交集成板)の普及が進んでいます。現況はいかがでしょうか。
 木の繊維が直角に交わるように重ねて圧着したCLTは、福島県の復興住宅や真庭市北房地域の小学校・こども園、岡山市内のこども園などいろいろな物件に相次いで採用されています。昨年秋には岡山県産のヒノキを使ったCLTパネルを台湾へ輸出することも決まりました。一昨年4月に稼働した専用工場の生産量は、昨年が約1万立方メートルでしたが、今年は1万5千〜2万立方メートルまで高まる見込みで実質的なスタートを切る年と言え、早期にフル操業(年3万立方メートル)を果たしたいと考えています。
 —大規模な木造建築への対応は。
 CLTを使った大規模な建物も徐々にできています。福島県の復興住宅は3階建ての集合住宅で100戸以上にCLT工法が採用され、岡山市内に昨年秋完成した建設会社の独身寮も3階建ての大型建造物です。CLTは強度や断熱性に優れている上、軽くて施工が早いのも大きな特長で、工期や環境面でもメリットは大きいと言えます。海外では中高層マンションもお目見えしており、われわれとしては今後、集合住宅にも取り組んでいきたい。一昨年の建築基準法改正でCLTを構造材として使用することが認められたことも、普及へ向けての新たな可能性の広がりにつながると思います。
 —地元の間伐材などを主燃料とした真庭バイオマス発電所は、2015年の稼働以来4年目を迎えます。
 事業は極めて順調で、地域の力になっていると感じています。地元の森林資源を活用して作った電気は、真庭市庁舎や市の公共施設の久世エスパスで利用されているほか、4月からは市内のこども園や小・中学校にも供給されます。地元で生まれた燃料を用い、地元で発電し、そして地元へ供給するという形が一層進むことになります。
 —今後の目標や新たな取り組みを。
 CLTの海外輸出に力を入れ、台湾をはじめ東アジアへ積極的に普及していくことに加え、人づくりに力を入れたいと考えています。会社を支えるのは、最後は人です。例えば、CLTの先進地である欧州で若手社員が研修するなど、現地の考え方に触れ、勉強できる機会を設けることができないか。本社ではCLTを活用した新たな事務所の整備に着手し、会社の新たな顔にしたいと思っています。




クリックで企業、教育機関のウェブサイトを開きます
企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2018年4月1日付 山陽新聞朝刊に掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

>>山陽新聞プレミアム倶楽部トップへ