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CLT専用工場本格稼働へ
 —製造・普及に取り組まれているCLT(直交集成板)の現況をお聞かせください。
 CLTは木の繊維が直角に交わるよう重ねて圧着したパネル。強度や断熱性に優れ、木造の高層建築や大型建物も可能な新建材です。昨年の建築基準法改正で念願だった構造材としての使用が認められ、普及へ大きな弾みとなりました。建築関係者、企業からの問い合わせなども格段に増え、日本CLT協会の会員は木材や設計関係者だけでなく大手ゼネコン、住宅メーカー、地方の工務店などに広がり、300を超えています。建築関係者へのPR、研修活動の場でもCLTに対する期待感の大きさを実感しており、今年は実質的に「CLT元年」になると思っています。
 —どんなCLT建物が予定されていますか。
 東日本大震災の復興住宅が今年、福島県で着工されます。3階建てマンション形式で、コンペで争いましたがデザインやコスト面で他の建築案より優位性があると認められました。岡山県内でも3階建ての社員寮や統合新築される小学校校舎など大型建物の計画が次々具体化しています。これを受けて昨年建設した専用新工場(年間生産能力3万立方メートル)も稼働を本格化させます。
 —CLTの輸出も視野に入れておられるようですね。
 人工針葉樹林を持つ国で輸出をしていないのは日本くらいです。輸出をせずともやっていけたのと、国際的な競争力がなかったためですが、資源があり、競争力を持つようになった現在、輸出は自然なことで、ぜひ実現したいと思います。昨年台湾で開いたシンポジウムでは大きな関心を呼び、手ごたえを感じました。
 —地元の木材資源を生かすためバイオマス発電にも注力されています。
 真庭市や地元森林組合などと2003年から取り組んでいるバイオマス発電所は今年、23億円の売り上げを予定し、事業は極めて順調です。何より地元の林業関係者や個人など地域挙げての協力で燃料が確保できているのがうれしい。木材はエネルギーを生み、地域を潤す宝との認識が広がっています。バイオマス施設を回るバイオマス観光も年間約3000人を集め、波及効果も大きい。こうした地域の資源を産業や暮らしに生かす人材の育成にも力を入れていきます。



企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2017年4月1日付 山陽新聞朝刊に掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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