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2018トップインタビュー




高性能な製品作りへ環境整備
 —海外展開を加速されています。
 そうですね。売り上げの4割強となっている海外の比率を早い段階で5割にしたいと考えており、アジア、北米、欧州にある販売拠点をさらに充実するとともに代理店との関係強化を図っています。
 —業績はいかがですか。
 2017年、世界中で設備投資が盛んだったことなどから、日本の工作機械工業界は受注が過去最高だったと聞いています。当社も同様に18年3月期決算の売り上げが過去最高となる見込みです。
 —業績好調な中、最先端技術の開発に力を注がれているようですね。
 主力の複合工作機マシニングセンター(MC)では近年、複雑な形状の金型や部品を高い精度で切削し、複数の機械で行っていた工程の集約が求められています。そのためには、加工する方向を自在に変えられる機械が必要ですが、可動部が増えることから精度を保ちにくくなります。私たちは要望をかなえるだけでなく高い精度を誇るMCの設計、製造に努めています。さらに機械の精度を長期間維持するため、ネットワーク化による異常の検知などに取り組み始めたところです。
 —より高性能な製品作りに向けて職場の環境整備が大切ですね。
 ニーズが高まっている高精度の微細加工研究・試作拠点として17年5月、本社工場内の恒温室を増強しました。温度変化によるわずかな金属のゆがみもなくすためで、もう一段上の加工技術などを含めたソリューションを提供していきたい。17年12月には、機械の精度向上へ手作業で削る「キサゲ」加工専用工場を本社敷地内に新設しました。より働きやすい環境をつくることが製品の性能や品質を高めると考えています。また、設計部門のオフィスを改造し、仕切りを取り払って中央にテーブルを配置することで、技術者同士が交流できるようにしています。
 —技術の伝承と人づくりについて取り組まれていることは。
 かつては見て学べということもありましたが、今は頭で理解してもらいながら確実にモノがつくれるように指導しています。例えば、熟練者が新人数人とチームをつくり、一つ一つ教えながらMC1台をゼロから組み上げており、そういう風な人材育成をプログラム化していきたい。加工技術などはノウハウ集をつくり、伝承できる体制づくりに取り組んでいます。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2018年4月1日付 山陽新聞朝刊に掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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