INTERVIEW

― 新人座談会 ―

(写真はコロナ禍以前に撮影したものもあります)

山陽新聞社は2020年4月、新しい仲間を6人迎えました。入社から半年の節目に行った社内研修で、新入社員全員に入社からそれまでを振り返ってもらいました。 みなさんと年齢が近い若手社員の声を、ぜひ参考にしてください。

(肩書は2020年12月現在、座談会を行ったのは9月25日)

新入社員 座談会メンバー

編集局報道部
(市政記者クラブ)

中濱 汐里

編集局報道部
(県政記者クラブ)

上田 勇輝

編集局報道部
(中央署記者クラブ)

信定 佑紀

編集局報道部
(中央署記者クラブ)

阿部 竜也

編集局報道部
(大学・交通記者クラブ)

矢吹 喜一朗

営業局
広告本部広告部

立花 理沙子


なぜ山陽新聞社を選んだのですか?

矢吹:新聞記者はいろいろな人に会えて、普段は行けない場所に行けるので、幼い頃から憧れの職業でした。山陽新聞は岡山県民に一番読まれている新聞で、読者との距離も全国紙に比べて近く、地元岡山のために仕事ができると思いました。

阿部

:高校時代、野球部の先輩が紙面で紹介されたんです。身体的なハンディを伏せたままエースとして戦ったという記事で、チームメイトである私たちも全く知らない事実でした。選手に対する敬意が伝わる書きぶりは心に響きました。あの記事をきっかけに、記者を志すようになりました。

信定

:大学で初めて岡山を出て、故郷があることのありがたさを感じました。地元岡山のことをもっと知りたいし、魅力を掘り起こして発信したいと思うようになったんです。

上田

:地方紙は全国紙よりもきめ細かく取材し、記事を書くことができます。それに少子高齢化や地方創生など全国共通の課題が山積する今の時代、一つの地域に焦点を当てた方が見えてくるものがあるのではないか、と考えました。

中濱

:地方紙の長所は、物理的にも心理的にも読者に近い距離で記事を書けることだと思います。特に山陽新聞は地域面が充実しているのがいいなと感じ、志望しました。

立花

:私は営業職ですが、地域の力になる仕事ができたら、と思っていました。山陽新聞社なら紙面やイベントを通して多くの方と関わることができるというのが大きかったです。

仕事内容を教えてください。また、どんな時にやりがいを感じますか?

立花:広告部では、主に新聞紙面の広告営業をしています。毎月たくさんの企画があるので、広告代理店の方々と協力してお客さまにご案内します。自分の提案が通ったときはうれしいですね。契約が決まったら終わりではなくて、打ち合わせを重ねて内容を作っていきます。想像以上にたくさんの企業と関われますし、各社の社長をはじめとする人生の大先輩からいろいろなアドバイスをいただけるので、とても勉強になるし面白いです。

中濱

:5月の連休明けから、報道部政治班として岡山市役所の記者クラブに詰めています。岡山市南東部のエリア担当として、公民館や学校などを回ってまちネタを探す毎日です。なかなか見つからなくて途方に暮れることが多いのですが、ごくまれに、過去に誰も取り上げていなかった新ネタをキャッチできる時があります。それを記事にできた時のうれしさは格別です。

上田

:中濱さんと同じく報道部の政治班ですが、岡山県庁の記者クラブで、主に農林水産関係を担当しています。トピックスの中のどこが一番大きなニュースなのか、切り口に悩むことがあるのですが、自分なりにうまくまとめられたときは達成感があります。

信定

:報道部社会班として、9月から岡山東署を任されています。朝の署回りなど、事件事故を中心に取材。発生があれば随時対応します。空いた時間は街に出てネタ探し。お世話になった取材先から「またお願いします」「これも書いてほしい」などと声を掛けられるとうれしいですね。

阿部

:信定君と同じく、報道部社会班で、岡山南署を担当しています。事件事故があれば真っ先に駆けつけるのが新人の仕事。ニュースの最前線にいる、という実感があります。現場はすぐに規制線が張られるので、一番に駆けつけた自分だけが現場の写真を撮れたときは「やった!」と思います。

矢吹

:報道部社会班の大学・交通記者クラブにいます。その名の通り、大学関係やJR、路線バスといった交通系に加え、気象なども担当します。市民生活に密接した情報ばかりなので、読者の注目度の高さを感じています。

入社後、「想像と違う」と感じたことはありますか?

中濱:研修は1カ月ほどあったのですが、配属後すぐに一人で取材に出されるとは思っていませんでした。最初は戸惑いましたが、逆に言うと、一人で自由に動けるということ。外でいろんな人と話すのが好きなので、楽しいですね。

阿部

:警察署長やいろいろな団体の会長といった、普通なら接することがない人たちとも話ができますよね。社会班は、寝ているときや休みの日でも、大きな事件事故があれば呼び出しがあります。今は慣れましたが、最初は緊張しっぱなしで切り替えが難しかったですね。

矢吹

:いつもある程度気を張って生活しなければならないよね。でも、いい意味で想定外だったのは、先輩方が優しいことかな。怖いイメージがあったので。

立花

:営業職場も、困っていると声を掛けてくださる先輩が多いですよ。考えていた以上に一人一人の仕事量が多くてあたふたするけれど、質問すると丁寧に指導してくれます。

上田

:新人でも、想像以上にたくさんの取材を一人でこなさないといけないので、時間的余裕がないことも結構ありました。でも、会社名を名乗るとほとんどの人が好意的に対応してくれます。歴代の先輩方のおかげですよね。取材先から感謝されたり、反響が伝わってきたりすることも思いのほかあって励みになっています。

信定

:仕事内容で言うと、1年目からいろいろな仕事を任せてもらえるのは驚きでした。後楽園関係の話題で1面に載せる記事を書かせてもらった時には、責任を感じましたね。ほかにも、新聞掲載をきっかけにイベントの予約が増えたり、取材先で「購読しています」「いつも読んでいます」と声を掛けられたりすることも多くて、新聞の影響力を感じています。

―これからの目標と、山陽新聞社を志す人へのメッセージをお願いします!!

信定:特別気負わなくても、自分ならではの経験が思わぬところで生きてくるはず。学生時代の経験は貴重な財産です。目の前のことに一つ一つ全力でぶつかってください。

阿部

:新聞記者になりたいという気持ちを固めたうえで、地方紙の良さを自分なりに見つけ出しておくといいと思います。

上田

:大変なことも多いですが、公民館講座から知事の動きまで社会のあらゆる側面を見聞きできるのがこの仕事の魅力。就職活動ではつらいこともあるかもしれませんが、自分のやってきたことを信じてください。

中濱

:記者にかかわらず、働く人は人柄が大事だと、入社してから感じます。笑顔を絶やさず、背伸びをせず、自然体で面接や履歴書作成に挑むことが、一番自分の魅力を引き出せると思います。何より健康第一で!

矢吹

:新聞記者は、好奇心旺盛な人に向いています。取材をすることで自分の世界観も広がります。応援しています!

立花

:岡山で地域の方々のために仕事をしたい、たくさんの人とつながりをもちたい、地域に何かを発信したいと考えている人には最適だと思います。自分らしさを大切に、頑張ってください。