CATCHPHRASE​

中堅・若手社員の思い

 山陽新聞社は2022年8月21日、紙齢(創刊以来の発行号数)5万号を迎えました。この節目に、37歳以下の社員でつくるチームが、紙齢6万号を発行する2050年に向けた新聞社像を話し合いました。キャッチフレーズとして出した答えは「地域を紡ぎ、結び、編む。」。2050年はわが国が温室効果ガス排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラル達成を目標とする年でもあります。そのとき彼らは、65歳以下の世代として会社を、地域を支えています。

地域を 紡ぎ、 結び、 編む。

 私たちの仕事は、編み物に似ています。

 綿や繭から糸を一本一本紡ぐように、地域のあらゆる事象を取材し、記事や広告にまとめます。それらをパッチワークのように組み合わせ、新聞に編み上げる。そして、読者の皆さんの手に届け、共感の輪を広げることで、人と人、さらには人と地域を結んでいきます。

 この営みは、近代国家を目指した明治期より連綿と引き継がれてきました。今後もさらに美しく、大きな編み物にしたいとの思いを、「地域を紡ぎ、結び、編む。」との文言に込めました。

 地元紙の存在意義とは何でしょうか。信頼できる確かな情報を、さまざまな媒体を使っていかに多角的に届けるか。どうしたら人と人のつながりを深めることができるのか…。編集、営業、販売など山陽新聞社の各部署から結集した37歳以下の中堅、若手社員によるプロジェクトチーム「U-37」(14人)で将来の新聞社像を語り合いました。

 キャッチフレーズは紙齢6万号を迎える2050年時に社の中核を担うメンバーの決意表明でもあります。

 世界情勢もメディア環境も目まぐるしく変化していく世の中で、地域社会に根を張った地元紙の役割はより重要となっています。私たちは、フレーズに込めたその使命を改めて胸に刻み、新たな一歩を踏み出していきます。(プロジェクトチーム「U-37」)


 プロジェクトチーム「U-37」が考えたキャッチフレーズはこのほかに4つの候補がありました。どれも地域に寄り添い、ともに歩み続ける新聞社のあるべき姿を表しています。

変わらないために、変わり続ける。
新しく聞きたい、あなたの声を。
一滴、また一滴、あなたと一緒に未来へ進む。
深聞、心聞、進聞、山陽新聞