INTERVIEW

- 現場を駆ける先輩たち -

(肩書は2024年12月現在)

津山支社編集部の仕事


取材相手はほぼ読者

 岡山県で3番目に人口が多い津山市をはじめ、勝央、鏡野、奈義、美咲町を記者4人でカバーしています。担当する美咲町は、人口減少の大波に直面する中山間地域で「賢く収縮するまちづくり」を掲げるユニークな町。山陽新聞の購読率が高く、取材相手はほぼ読者。読者の存在を身近に感じられる、温かい場所です。

思い出


“郷土愛”育むお手伝い

 支社に来て痛感したのは、地域の方の故郷を大切に思う心と、その半端ない熱量です。「ここで生まれ育った偉人の存在は、子どもたちの励みになるはず」「町の将来のために必要だから」…。取材する先々でこうした声を耳にします。記事を通じて地域の魅力を知ることで、故郷の良さに気づき、郷土愛が育まれる。ここにも地方紙の役割があると学びました。

私の仕事って?


小さな声をすくい上げる

 「弱者の声を届けたい」と思って記者を志しました。普通に過ごしていたら気づかないこと、関心がないと、知ろうとしないとそのまま流してしまうことが、世の中にはたくさんあります。「声の小さい人」の声をすくい上げ、社会に発信できる記者になりたい。報道することで困りごとの解決につなげる橋渡しができたら、と思っています。

一日のスケジュール


8:30 起床して朝刊を確認
10:00 支社に出勤。余裕があれば他紙をチェックして取材へ
12:00 取材後、原稿を執筆。出先でそのまま原稿に着手することも
13:00 昼食。行きつけの定食屋さんの日替わりが楽しみの一つ
14:00 美咲町役場に新しい話題がないか確認しに行く
16:00 帰社。今後の取材のアポを入れたり、未出稿の記事執筆を進めたり
17:00 作州版の大版チェック
18:00 雑務の処理と記事執筆、取材予定の話題に関する下調べなど
20:00 帰宅。夕飯を済ませ、映画を見たり読書したりして寝る

立田 さくら(たつた さくら)

津山支社編集部

2021年4月入社。文学部卒。広島県出身。

報道部を経て、23年3月から現職。山の中で生まれ、今も山間部に住んでいるためか、「海」が好き。遠くまで見通せる開放感や波の音は、一日いても飽きない。