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おかやま、城さんぽ。

 岡山県内の国指定史跡のうち岡山城(岡山市)、備中松山城(高梁市)、津山城(津山市)、備中高松城(岡山市)の4城を紹介。絵図や古写真をふんだんに使い、築城の歴史や見どころ、戦国時代から江戸時代にかけて整備された石垣や櫓の特徴を解説しました。本を手に歩けるよう、コンパクトなA5判サイズで、現代の見取り図も掲載しています。

 岡山城の章では、宇喜多直家・秀家、小早川秀秋、池田光政らの治政を通して岡山開府から城下町形成、城郭の拡充などを詳細に説明。備中松山城では、臥牛山全山が一大要塞化していた山城の全貌に迫り、津山城ではひな壇状に三の丸、二の丸、本丸を配した「一二三段」と呼ばれる見事な築城構造を紹介しています。

【監修】乗岡実
【編集】山陽新聞社
【発行】2024年5月
【体裁】A5判、ソフトカバー、160ページ
【ISBN】978-4-88197-768-2
【定価】1,980円(税込)

現代語訳 備中兵乱記

 戦国時代の備中地方を中心に繰り広げられた合戦を描いた「現代語訳 備中兵乱記」。岡山県立博物館長などを務めた故加原耕作氏が1987年に著した「新釈 備中兵乱記」を改訂した軍記物語です。

 備中国の覇者三村氏の旧臣によって書かれたとされる「備中兵乱記」と、備中高松城主清水宗治を義父に持つ中島元行が江戸時代に記した「中国兵乱記」を収録し、岡山県教育庁文化財課の内池英樹参事が監修しました。

 備中兵乱記は、備中松山城主三村元親と備前国の戦国大名宇喜多直家が激突し、さらに毛利勢を巻き込んだ壮絶な戦いの末に滅んでいく三村一族を描出。中国兵乱記は、宇喜多勢を味方に中国攻めに進軍する羽柴秀吉が、備中高松城を水攻めにする様子が描かれています。

 改訂にあたり、大幅に注釈を加え、最新の研究成果を盛り込むとともに、戦国史を専門とする研究者らによるコラムを新たに加えるなど、全面的に再編集しました。

【監修】内池英樹
【編著】加原耕作
【発行】2022年11月
【体裁】四六判、416ページ
【ISBN】978-4-88197-766-8
【定価】2,200円(税込)

現代語訳 備前軍記

 1986年に発行した『新釈 備前軍記』(柴田一編著)を改訂しました。

 備前軍記は、南北朝時代に備前国守護となった赤松氏から始まり、松田、浦上、宇喜多氏らの栄枯盛衰を江戸時代に記した軍記物語。

 改訂版では、岡山県教育庁文化財課の内池英樹参事が監修を務め、初版発行以降に明らかになった歴史的事実を注釈で加え、縄張り図も豊富に掲載しています。岡山の戦国史に詳しい研究者らがコラムを寄せています。

【編著者】監修・内池英樹 原著・土肥経平 編著・柴田一
【発行】2022年10月22日
【体裁】四六判、454ページ
【ISBN】978-4-88197-765-1
【定価】2,200円(税込)

津山 美しい建築の街

rensai-ishi.jpg  紀行作家で写真家の稲葉なおとさん=東京都=の写真集。

 稲葉さんのいとこで、津山市出身の人気ロックバンド「B'z」のボーカル稲葉浩志さんが、写真集を通して感じた故郷への思いを序文で寄せています。

 同市の建築物を中心に、38カ所で撮影した写真を掲載しています。表紙を飾るのは旧制津山中学校(現岡山県立津山高校)の本館。桜の咲き誇る国史跡・津山城跡をはじめ、屋根や天井に意匠を凝らした中山神社、寺院建築の構造をコンクリートで表した津山文化センターなど約200枚で、奈義町現代美術館(岡山県奈義町)、JR亀甲駅(同県美咲町)といった周辺の建築物も紹介しています。

 「津山建築史」と題し、一級建築士でもある稲葉さんによる、室町時代以降の建築物の歴史、設計者に関する解説文を盛り込みました。

【著者】稲葉なおと
【発行】2022年4月1日
【体裁】A4変型判(196mm×196mm×24mm)、ソフトカバー、308ページ
【ISBN】978-4-88197-764-4
【定価】2,500円(税込)

踏ん張れ地方局 片隅からのジャーナリズム

yakushiji-1.jpg  RSKホールディングス(HD)会長兼社長の原憲一氏が、半世紀にわたる放送人としての活動を振り返り、地方局で頑張る後輩たちへのメッセージを込めた一冊。

 原氏は1970年、山陽放送(現RSKHD)にアナウンサーとして入社。ラジオディレクター、テレビ報道記者、JNNカイロ支局長、TBS「報道特集」キャスターなどを経て、取締役報道局長、社長、会長を歴任。持ち株会社制移行に伴い、2019年からRSKHD会長を務めています。

 本書は、ラジオ番組、テレビのドキュメンタリー番組制作への思いをはじめ、海外特派員時代の湾岸戦争、クルド難民、ソマリア内戦などの取材の裏側を記しています。また、「報道特集」キャスター時に迫ったゼネコン疑惑、グリコ森永事件など、多くのニュース現場で接した人々の苦しみや悩み、不満を追う大切さを示しています。

【著者】原憲一
【発行】2021年6月
【体裁】A5判、348ページ
【ISBN】978-4-88197-763-7
【定価】2,000円(税込)

クマ先生とよむ論語

rensai-ishi.jpg  山陽新聞社発行の子ども新聞「さん太タイムズ」で好評連載中の企画「クマ先生とよむ論語」が本になりました。

 「論語」は儒学の基本となる古代中国の古典"四書"の一つで、孔子とその弟子たちの言行録です。人の生きる道や学ぶことの意味などが簡潔な言葉で記されており、2000年以上の時を超え、現代まで読み親しまれています。

 本書では、「クマ先生」こと森熊男岡山大名誉教授が漫画などを交え、えりすぐりの52章をやさしく分かりやすく解説。人生を豊かにするための大切な知恵にふれることができます。「『論語』って難しそう」...と感じる方にも、楽しく読んでいただける一冊です。

【著者】森熊男岡山大名誉教授
【発行】2020年11月
【体裁】新書判、240ページ
【ISBN】978-4-88197-762-0
【定価】1,100円(税込)

改訂新版 おもしろ実験研究所

rensai-ishi.jpg  子どもしんぶん「さん太タイムズ」に連載中の「おもしろ実験研究所」の単行本化第2弾。2016年発行の初版を刷新し、「雲を発生させてみよう!」「ペットボトルに吸い込まれる卵!?」「シャボン玉の色の秘密」など80テーマを収録しました。物理、化学、生物、地学と幅広い分野で子どもたちの科学の芽を育む実験ばかりです。

 執筆は岡山県内の小中学校、高校、大学などの先生77人。家庭にある身近な材料を使って、"おうち実験"に挑戦してみませんか。

【編著者】監修・高見寿 おもしろ実験研究所編
【発行】2020年11月10日
【体裁】A5判、176ページ
【ISBN】978-4-88197-760-6
【定価】1,320円(税込)

改訂新版 岡山から"ハロー"

rensai-ishi.jpg  英語で岡山の魅力を世界に発信しよう!

 本書は、山陽新聞「子どもしんぶん『さん太タイムズ』」の連載企画の単行本化の一つで、2014年に発行した同名書を改訂したもの。「備前焼」や「大原美術館」、「きび団子」など身近な話題を用いて、岡山の魅力を生きた英語で伝える会話例がたっぷり詰まっています。

 執筆・編集は岡山県内の小、中、高校、大学などの英語教師らで構成する「岡山ローバル英語研究会」(会長=松畑煕一前中国学園大・短大学長)。地域(ローカル)を愛し、世界(グローバル)で活躍する"ローバル"な人材を育成するという方針で編集。やさしい言葉と平明な文章で、子どもからシニアまで楽しく英語が学べます。練習問題と音声CD付き。

【編者】岡山ローバル英語研究会編
【発行】2020年10月
【体裁】A5判、204ページ
【ISBN】978-4-88197-759-0
【定価】1,100円(税込)

山陽新聞 自分史クロニクル

yakushiji-1.jpg  懐かしのニュース写真や新聞紙面、年表などで人生を振り返る「山陽新聞 自分史クロニクル」。本書は、昭和が始まる1926年から現在までの国内外、岡山の重大ニュースのほか、流行歌やヒットした映画などを盛り込み1年を見開き2ページにまとめた書き込み式の年表です。半生を振り返りながら、学生時代の思い出や家族との忘れられない出来事などをつづれば、「自分史」が出来上がっていきます。

 当時の世相を映す写真もふんだんに収録しており、懐かしい顔や当時の暮らしが思い出されることでしょう。巻末には誕生・生い立ち、学生時代、結婚、就職など、項目別にも記述できるページを設け、人生の主な節目ごとに整理することができます。

【編者】山陽新聞社編
【発行】2020年10月
【体裁】B5判、256ページ
【ISBN】978-4-88197-758-3
【定価】1,980円(税込)

岡山県民の平成史

rekishi-inukai.jpg  本紙掲載の写真で平成時代の岡山を振り返る写真集「岡山県民の平成史」。変わる街の風景、岡山ゆかりのスポーツ選手、文化人の活躍、甚大な被害をもたらした災害などの報道写真465点を収録している。

 昭和天皇の逝去を悼み、営業自粛の店舗が相次いだ平成の幕開け。晴れの国と言われながら、大規模な豪雨や渇水といった自然の脅威にも遭った。一方、五輪女子マラソンで2大会連続のメダリストとなった有森裕子選手やフィギュアスケート男子で初の銅メダルを獲得した高橋大輔選手の活躍も載せている。"永久保存版"として主要な出来事をまとめた年表なども見どころ。東日本大震災、米中枢同時テロなど国内外で起きた重大ニュースの特集もある。

【編者】山陽新聞社編
【発行】2019年9月
【体裁】A4変型判、240ページ
【ISBN】978-4-88197-757-6
【定価】3,080円(税込)

皇室報道写真集「天皇陛下御即位三十年・御成婚六十年 記念写真集 平成を歩まれて」

rekishi-inukai.jpg  平成31年は天皇陛下が即位されて30年、両陛下が結婚されて60年の記念すべき年です。2月24日には政府主催の在位30年記念式典が催され、天皇陛下は4月30日で退位されます。本書は、この式典の内容を盛り込んで、即位から今日までの集大成として、国民とともに平成の時代を歩まれた両陛下のお姿をあますところなく紹介します。

【監修】宮内庁
【編者】共同通信社編
【発行】2019年3月
【体裁】A4変型判、226ページ
【ISBN】978-4-88197-755-2
【定価】4,950円(税込)

特別報道写真集「2018 西日本豪雨 岡山の記録」

yakushiji-1.jpg  西日本豪雨は岡山県内に甚大な被害をもたらしました。本書は、発生から1カ月間の本紙掲載写真を中心にまとめた特別報道写真集。県内に初めて大雨特別警報が発令された7月6日からの写真135枚、被害状況を伝える紙面で構成しています。

 記録的な豪雨により県内各地で起きた河川の決壊、土砂崩れ、家屋への浸水、倒壊などの被害。警察、消防、自衛隊、県民による懸命な救助・救援活動、被災者の避難生活、ボランティアらによる支援の様子を盛り込んでいます。

 岡山県内では、死者・行方不明者・負傷者は11市町で200人を超え、住宅被害は26市町村で約1万7000棟。歴史的災害の記録を後世に残すことが、防災意識の高まりにつながることを願い出版します。

【編者】山陽新聞社編
【発行】2018年8月
【体裁】A4判、114ページ
【ISBN】978-4-88197-754-5
【定価】1,019円(税込)  ※品切れ

スポーツ新考―わがまちを熱く! 晴れの国・岡山からの発信

 2020年の東京五輪・パラリンピック開催決定以来、全国的にスポーツ熱が高まっています。地域の中で担うスポーツの役割がどんどん広がり、今やスポーツは地域づくりのツールともされ、「公共財」「地域資源」と呼ばれるようになっています。

 本書では、このスポーツ熱を競技力向上の視点だけでなく、地域社会に積極的に生かすべく、スポーツが生活に深く浸透することが人々に元気を与え、地域に活力をもたらすことを、具体的な事例を挙げながら紹介、提言します。

 ミズノスポーツ振興財団の2016 年度「ミズノ スポーツライター賞」最優秀賞受賞。2016年1月から6月にかけて朝刊に掲載した連載の単行本化。

【編者】山陽新聞社編
【発行】2017年11月
【体裁】A5判、192ページ
【ISBN】978-4-88197-753-8
【定価】1,650円(税込)

「荷風を追って―1945夏・岡山の80日」

kafu.jpg  2016年5月から11月までの約半年間、計128回にわたり、山陽新聞夕刊に好評連載した「荷風を追って―1945夏・岡山の80日」の待望の単行本化。

 文豪・永井荷風が空襲に追われ、作曲家・菅原明朗、歌手・永井智子と3人で岡山に漂着したのは1945年夏のこと。その年の3月に東京大空襲で自宅を焼失し、焼夷弾の炎の中を逃げまどい、疎開先の明石、そして岡山でも爆撃をくぐり抜けました。

 荷風が岡山で過ごしたのはほんの短い期間でしたが、その間、沖縄陥落、広島、長崎への原爆投下、そして終戦。荷風にとって、日本と日本人にとっても忘れてはならない時代の瞬間でした。

 著者は元山陽新聞記者で、内田百閒文学賞最優秀賞受賞作家の三ツ木茂氏。荷風の日記『断腸亭日乗』を基に、現地調査を重ね、膨大な資料で裏付けをしながら、8年の歳月をかけて岡山での荷風の足跡をたどりました。

【著者】三ツ木茂
【発行】2017年10月
【体裁】四六判、本文384ページ+図版16ページ、上製本
【ISBN】978-4-88197-752-1
【定価】1,980円(税込)

「語り継ぐハンセン病―瀬戸内3園から」

hansen.jpg  「ショックが大きすぎて誰もが言葉を失った――。療養所の解剖霊安棟に検証のため訪れた弁護団と原告、裁判官ら一行が目にした光景とは......」。非人道的な日本の患者隔離はなぜ、90年近くも続いたのか。隔離の歴史を当事者たちの貴重な証言でひもとく渾身の記録。

 本書は、2015年から翌年にかけて朝刊に掲載した連載を単行本化したもの。本紙取材エリアにある、長島愛生園、邑久光明園(ともに瀬戸内市)、大島青松園(香川県高松市)の3つの国立ハンセン病療養所入所者の貴重な証言から、国の誤った隔離政策がなぜ90年近くも続いたのかを検証し、入所者らが生き抜いた姿とともに伝えます。

 「らい予防法」廃止から約20年が経過した現在、瀬戸内3園入所者の平均年齢は80歳超。今なお本名を名乗れず、古里から遠く離れた島で生涯を終えざるを得ない人が大勢います。問題の風化も懸念される中、入所者家族の被害救済は未解決のまま。ハンセン病問題はまだ終わっていません。

 石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、日本医学ジャーナリスト協会賞大賞受賞。

【編者】山陽新聞社
【発行】2017年3月
【体裁】四六判、本文256ページ+図版16ページ、上製本
【ISBN】978-4-88197-750-7
【定価】1,980円(税込)

強く、しなやかに―回想・渡辺和子

kamamoto.jpg  1936年2月26日の雪の積もった朝、目の前で父が凶弾に倒れるのを見た9歳の少女がたどった半生のものがたり。後に彼女は修道者となり、岡山の地で女子教育に全霊を注ぎます。9歳の少女とは後の渡辺和子ノートルダム清心学園理事長、その人です。

 「神は決してあなたの力に余る試練は与えない」。どんなに苦しい時でもキリストの言葉を信じて生きてきた渡辺理事長が紡ぐ言葉は、困難に面したとき、悩みで人生の指針を失ったときこそより心に響きます。

 本書は、山陽新聞朝刊で「強く、しなやかに 渡辺和子と戦後70年」と題し、2015年2月26日から同年11月29日まで朝刊に連載した企画の単行本化。本にまとめるにあたり、ノートルダム清心女子大学学報「Bulletin」に渡辺和子理事長が綴った随想20本も併せて収録しました。

【編著者】山陽新聞社、渡辺和子
【発行】2016年3月
【体裁】四六判、本文285ページ+図版10ページ、上製本
【ISBN】978-4-88197-745-3
【定価】1,320円(税込)

備前焼 作家・窯元名鑑(第3版) <日本図書館協会選定図書>

kamamoto.jpg  無釉焼き締めならではの土味と質感が独特の味わいの備前焼。炎が生み出すさまざまな窯変美は、約800年の伝統を受け継ぎ今日も多くの愛陶家を魅了し続けています。

 本書は2011年に発行したものを全面改訂し、備前焼の人間国宝や県重文保持者をはじめ、現在活躍中の主要作家、新鋭の若手作家など、作家300人、窯元18軒をカラーページで紹介。陶歴や陶印、受賞歴、所属団体などを、作品・顔写真とともに収録しています。また巻末には、陶印から作家が分かる陶印索引、備前焼関連施設の情報も収めました。窯めぐりに、陶印の確認に、備前焼愛好家必携のデータブックです。

【編著者】山陽新聞社
【発行】2016年1月
【体裁】B5判、214ページ
【ISBN】978-4-88197-744-6
【定価】2,200円(税込)