
2025トップインタビュー



旧本店、本町支店リニューアル
—2024年3月期は6年連続の増収、2年ぶりの増益となりました。本業である預金・貸出金に特化した営業戦略と70年間培ってきた経営理念「地域のためにはたらき、地域と共に発展する」を基に、足を使った「Face to Face」の営業を貫いたことが結果につながりました。しかし、24年3月に日本銀行がマイナス金利政策を解除し、今後、政策金利の追加利上げに伴う預金獲得の競争激化、調達原価の増加が予想され、環境は厳しくなっていくと思います。そうした中で地域の皆さま、事業者の声をより早く聞き、共に課題を解決していくことが一層求められています。当組合の営業スタイルである訪問営業に特化することで他金融機関と差別化を図り、経営基盤の確立につなげていきます。
—本町支店を建て替えられます。
当組合は1952年に創業し、60年に現在の本町支店所在地に本店を構えました。82年に現本店へ移転した後、本町支店として営業していましたが、老朽化に伴い、リニューアルすることとしました。当組合は笠岡と共に発展し、今の基盤が確立できており、発祥地での営業は必要不可欠です。笠岡地区でのシェアも預金51%、貸出金43%と高い率を誇っています。この基盤を盤石にし、地域の皆さまにとってなくてはならない金融機関として営業強化を図っていきたいと考えています。
—注力している「しんくみビジネスマッチング」は第9回となりました。
昨年11月に開き、127の企業、相談機関等の公的機関が27、バイヤー18社が対面で商談を行いました。商談数は昨年より増え、有効商談率も過去最高の38%となりました。小規模だからこその密な商談ができ、ビジネス交流も実現しています。協力いただいている信用組合とノウハウを共有することで、他の地域でもビジネスマッチング開催の企画が進められるなど、業界を挙げての成果も表れています。
—女性が活躍できる人材育成や働きやすい環境づくりを進めています。
女性職員が4割を占める当組合では、女性の活躍が欠かせません。09年より女性外交制度をスタートさせ、延べ103人を任命しました。外交の経験を店内で共有することで、女性職員の仕事に対する熱意、活性化、成長につながっています。1月現在、女性管理職の割合は28%、女性支店長は2人です。これからも積極的に活躍を広げる場を提供したいと考えています。