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2025トップインタビュー




BSファインで快適生活貢献
 —社長就任から間もなく2年です。
 1人では目配りできないほど業容が大きくなったため、昨年からチーム経営を取り入れています。製造、販売、総務経理の3セクションの責任者と会社幹部で毎月会議を開き、事業計画の立案や、どう達成するかなど、具体的な方針を決めています。メンバー一人一人に経営参画の意識が芽生え、うまく回り始めています。
 —温熱効果がある独自繊維「BSファイン」が御社の代名詞です。
 肌着やレッグウオーマーなど当社製品の愛用者は215万人。感謝や感動のお便りが毎日のように届きます。先日実施した市場調査では、着用後、商品満足度が高いと答えた人が、名だたる他メーカーの商品を抑えて当社がトップでした。発売(2004年)から20年が経過し、高付加価値商品をお客さまへ、と取り組んできた代々の努力が結実しているのを感じます。
 —近年は「社会課題の解決」をテーマにしておられます。具体的には。
 例えば防災分野です。BSファインと、耐切創繊維を混紡して編んだ手袋は指先がかじかむことなく安全にがれきの片付けができます。肌着の上下や靴下を圧縮パックにして備蓄しておけば、いざというとき、避難所で熱源がなくても暖かく過ごせます。全国の自治体に活用をご提案しており、昨年の能登半島地震では手袋や肌着を贈り喜んでいただきました。また一定の室温下で長時間作業する半導体メーカーなどでは当社の肌着で快適に過ごせ、生産性向上に寄与できると考えています。
 —働きやすい職場づくりにも力をいれておられます。
 会社全体や部門ごとの懇親会、部門横断型のランチ会を定期的に開いており、年間800万円を補助しています。より明るく風通しの良い職場になり、会場の居酒屋でアルバイトをしていた学生さんが「飲み会の雰囲気がとても良かった」と入社してきたほどです。採用や離職の防止にかなり役立っていると感じています。
 —海外展開はどうですか。
 現在、海外で販売しているのはタイだけですが、先日、売り込みを兼ねてドイツとフランスに行ってきました。海外で販売するには、グローバルなリサイクル認証の取得などさまざまな手続きが必要で、その調査のためです。勉強になり、BSファインの評価も上々でした。条件さえ整えば欧州市場にも打って出たいと思っています。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2025年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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