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2019トップインタビュー




多能工化で生産性アップ図る
 —業界の現況をお聞かせください。
 昨年11、12月に用紙とインキの値上げが立て続けに発表されました。特に製紙各社の値上げ幅は大きく、業界では市場規模が縮小する中、さらなる需要減少につながるのではないかという危機感を持っています。ただ、電子媒体への移行は進みつつも近年、紙媒体の良さが見直されており、当社ではベンチャー企業との取引が増加。一覧性や保管性の高さなど、電子媒体に負けない強みがあるからだと思います。
 —紙雑貨の自社ブランド「パピアル」を立ち上げて5年目になります。
 印刷技術を生かし、自分たちで付加価値を決められる商品やサービスを提案したいと思ったのが事業の始まり。「日常にあったらいいな」をコンセプトに20代、30代の女性をターゲットにしたメモ帳やノート、昨秋にはマスキングテープ「デコル」を販売。マーケティングの知識が身に付いたとともに、ラインアップ更新など物販の難しさが分かってきたところです。パピアルを通じて当社がメディアに出ることも増えました。「商社」ではなく「メーカー」になることを目指しています。
 —若手社員の意見を積極的に取り入れるなど、ボトムアップによる経営戦略で会社基盤を強化されています。
 これまでは印刷、製本・加工、梱包(こんぽう)・発送など部署ごとに人材を分けていましたが、多様な作業が経験できるように昨年からシャッフルし、本社工場と邑久工場という概念も組織上なくしました。機械が有効に使え、生産性や利益が高まるシフトが分かってきましたし、社員にとっても知識や技術の幅が広がることは仕事の楽しさややりがいにつながると思います。会社全体でものづくりに取り組む中で意欲的な人材を見いだし、成果をしっかり評価しながら「多能工化」を図っていきます。
 —来年、創業90周年を迎えます。
 これを機に職場環境の改善に努めたいと思います。4月からは管理職の労働時間管理も徹底、仕事の取り組み方も変えていきたいところです。商品開発をきっかけに、仕事を「もらう」のではなく「つくりだす」という意識が徐々に浸透。エンドユーザーと直接関われるようになり、最近はイベントをトータルプロデュースする機会も増えるなど、いろいろな方向に可能性が出てきました。こうした実績を残すことは幅広い人材確保につながります。時代に即した新たな事業に挑戦できる企業でありたいと思います。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2019年4月1日付 山陽新聞朝刊に掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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