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2025トップインタビュー




食文化に合う容器を開発
 —食品容器業界の現況をお教えください。
 原料価格や包装資材の高騰、円安など、原料を輸入する食品容器業界にとって昨年もまた厳しい環境でした。その原因も先行きも不透明な経済状況にあって、当然消費者の財布のひもは固くなり、節約志向もより高まっています。また止まらない人口減少により、人々の外出機会が減り、衣食住すべての業界にとって大きな影響があります。そのような環境下ですが、当社の強みである商品開発力や、提案力、スピード感ある対応で、顧客の要望に応えていくべく企業努力を続けています。
 —ニーズを的確につかんだ商品開発力は高い評価を得ています。
 コロナ禍を経て、冠婚葬祭市場の縮小により会席膳などの紙製容器が減少しています。一方で、家族のライフスタイルや食文化が多様に変化していることも食品容器のトレンドに影響しています。例えば、正月におせち料理を作らず購入する家庭が増えているという生活変容により、重箱に収める「小鉢レボリューション」シリーズが大好評です。この小鉢シリーズは、日本一の製品種類を誇るヒットとなりました。また、当社の高級小型二段弁当容器「こと弁」シリーズは、会議や会合にも適した小ぶりのサイズで、高級感のある黒のデザインが受けています。顧客のニーズに応じたアイデアのある商品が独自に開発できるのも、当社の強みだと自負しております。
 —2025年のスローガンに込めた思いを教えてください。
 今年掲げた「JUST GO STRAIGHT ON RIGHT DIRECTION」は、「正しい方法で正しい方向へまっすぐ進もう」という意味があります。若手からベテランまで、部署に関わらず古い慣習に流されて改革しないのではなく、自分が正しいと思ったことをどんどん実行してほしいという願いを込めました。何事にもひるまず取り組む姿勢を奨励し、会社としても応援していきます。
 —今後の計画や展望を。
 食品トレンドや市場のニーズに合わせて、これまで手がけていなかった容器の製造を検討しています。そのための新たな設備を今年、関東工場に導入しようと計画しています。ただ食品を収める器としての製品ではなく、顧客の効率化や低価格化に寄与できる製品の特性をPRし、市場の要望に応じた生産体制を整えていくつもりです。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2025年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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