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創業100周年記念事業スタート
—川崎学園「創業100周年記念事業」が昨年から始動されていますね。学園の創設者である川﨑祐宣(すけのぶ)が岡山市に外科昭和医院を開業したのが1938年。それから100周年に当たる2038年に向けて、川崎医科大学附属病院の本館棟を現地で全面的に建て替えるプロジェクトを立ち上げました。工事は三つの工期に分けて行い、まず1期で現在ある本館棟の北側に外来棟を新築、引き続き2期・3期で本館棟を解体した後に新しい病棟を建築します。並行して既存の北館棟・西館棟も改修し、急性期の手術や集中治療を強化していきます。また高度救命救急センターの機能をさらに充実させ「救急医療の最後のとりで」として、どのような重症患者さんも断ることなく受け入れる体制を整えていきます。
—研究棟を新設されますね。
現在、本館棟内にある医科大学の研究部門を独立させ、「かわさきメディカルリサーチセンター」を新たに整備。これまで分散していた機能を集約して、最新の研究機器を導入し、最先端の医学研究を行っていきます。また、記念事業の一環として、1974年に開校した専門学校「川崎リハビリテーション学院」の新校舎を建築します。50年以上の長きにわたり理学療法士・作業療法士を養成してきた当校は、さらに教育環境を整備することで今後も優れた療法士の養成に尽力していきます。
—川崎医療福祉大学に4月、「医療コミュニケーション学科」が新設されたと伺いました。
医療現場では、多職種連携による「チーム医療」が重要とされています。高度化する医療や多様化が進む福祉・介護などの専門知識を備え、さまざまな場面で“患者さんと医療”や“患者さんと医療従事者”を“つなぐ”役割を担うコミュニケーションスキルを持った人材が求められています。「患者さんに安心を、医療従事者に笑顔を」。これを実践できる医療福祉のマネジメント総合職を育てていきます。
—プロジェクトについての思いは。
川崎学園は、高度な医療の提供と共に良き医療福祉人を育てることを目指す教育機関でもあります。プロジェクトを進めることで、創設者の「思い」を引き継ぎ、100周年に向けて、またその先の50年、そして次の100年と、ずっと継続して地域の皆さんの期待に応えられるような組織づくりを目指していきたいと考えております。




山陽新聞社