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2021トップインタビュー




柔軟な発想ができる集団に
 —昨年、創業90周年を迎えられました。
 創業100年まであと9年。印刷業は受注型産業ゆえに仕事を「もらう」という意識が強かったのですが、6年前に立ち上げた紙雑貨の自社ブランド「パピアル」の商品開発をきっかけに「つくりだす」という意識が浸透し、展示会ブースの設計や映像制作など企画そのものに携わることが増えました。今後も印刷業以外の領域にも挑戦し、可能性を見いだしていきたいです。
 —業界や貴社の現状はいかがですか。
 依然として業界は需要減少で低迷しています。デリバリーなどのパッケージ印刷が増えた会社もありますが、売上高が平均10〜30%減の会社が多く、格差が広がっています。業界では昨年からデジタルトランスフォーメーション(DX)に着手しており、各社の設備の稼働状況や製造工程を可視化し最適な協業の仕組みの構築を推進。コロナ禍で東京一極集中のもろさが表面化する中、DXや業態変革を考える会社も増えてくるでしょう。社内ではカタログ製作の延期や中止、展示会やイベントが開催されず、それに付随する仕事がなくなりました。ただ、お客さまへの対面営業や打ち合わせがリモートになったことで業務が簡素化。都市圏でのセミナーをオンラインで聞け、学ぶ機会に恵まれたこともコロナ禍の大きなメリットと言えます。
 —人材育成への取り組みは。
 新しく挑戦する仕事や、各部署の人材をシャッフルしてさまざまな作業を経験する多能工化にも力を入れています。社員には基本的に自立と自律を求めていますが、ベテランになるほど依存心が強くなりがち。社会のニーズや情報産業の在り方が急速に変わる中で若手の感性やアイデアはどんどん必要になってくると思います。ボトムアップによる経営戦略はさらなる成長に欠かせません。
 —今後、重点的に取り組んでいきたい課題はありますか。
 長年採用難に苦しんだ中小企業にとって今は人材獲得のチャンスであり、優秀な若い人材を確保し、育て、定着率を高めていきたいです。ポストコロナで経済がどのように動きだしても柔軟に対応できるよう、それぞれの社員が考える時間をしっかりと持てるような体制を整備すること。多様な発想ができる集団をつくり、提案力や着眼力を強みに勝ち残りたいです。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2021年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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