
2025トップインタビュー



お客さまニーズに幅広く対応
—食材など物価高騰への対応は。野菜や肉、魚といった食材は軒並み高騰。中でも米は従来想像できなかった値上がり幅の上、さらに光熱費や人件費も高騰し、厳しい状況です。それでも日々の「食べる楽しさ」をお届けするため、丁寧な物作りを心がけ、質や実量を維持しつつ、おいしさや盛り付けの美しさの向上も図っています。
—おいしさを追求されています。
設備面では、肉や魚がふっくらと軟らかく、ジューシーに仕上がるスチームコンベクションオーブンを全営業所に導入し調理レベルの向上と調理工程の効率化を図っています。ソフト面では毎月1回、各営業所の調理人によるウェブ調理会議を開催しています。レシピの数字だけでは同じ味にたどり着けないこともあるので、細かな料理工程を共有し、常に同じ味付けとなるよう努めています。同会議では、実際に提供された3営業所の弁当を食べ比べ、味、見た目、食感等々をフィードバックして検討することで、さらなるおいしさを追求しています。
—提供手段の拡充とは。
当社の業務は、給食弁当と事業所や学校、高齢者施設等の食堂の受託運営の2本立てです。食堂受託運営では、委託企業さまの設備の規模やご予算に合わせて次の4システムをご提案可能です。完全現地調理、半調理、弊社工場で調理した出来たてを提供するサテライトキッチンシステム、チルドにして計画生産・提供が可能なクックチルシステムです。中でもクックチルシステムは、現地のコストが比較的少なく、設備も最低限で良いために年々需要が伸びています。最近は福利厚生の充実や利用者満足度の向上を目的に、提供方法の見直しを希望されるお客さまも少なくありません。当社ではそれぞれのお客さまのご要望に沿ったご提案を行っています。
—利便性の向上に向け、ホームページをリニューアルされました。
これまで電話かファクスで受けていた弁当の注文を、献立表を公開しているホームページから申し込みできるようにしました。日々、多くの方が見られていることから需要は高いと感じています。また、当社ではお客さまにより安心、安全で満足いたただける食事を提供するため、地産地消にも取り組んでいます。地域の生産者、ひいては地域経済にも貢献できるとの思いから、20年間続けています。