プレミアム倶楽部

2026トップインタビュー




建設と福祉で地域を支える
 —土木、建築工事の設計・施工を手がけられています。現況は。
 原材料価格の高騰に見舞われていますが、建設需要は今後も底堅く推移すると前向きに捉えています。官民一体による国土強靱化(きょうじんか)が求められる中、予算と人材の確保が課題。社員にはワンランク上の資格に挑戦するよう促すなど、人材育成に力を入れています。「建材を選ばない建設会社」として、お客さまの多様なニーズに応えるのが当社のポリシー。その結果、梁(はり)を床下に設置する「逆(ぎゃく)梁(ばり)工法」や、ガレージ付き賃貸住宅など、特徴的な建築手法や商品の採用につなげてきました。
 —福祉事業も展開されています。事業の概要と思いをお聞かせください。
 ケアプラン作成や関係機関との連絡調整を担う居宅介護事業所と、ヘルパーステーション、訪問看護ステーションを運営。お客さまとの商談やアフターフォローの際に要望が多かったことから始めた事業です。「岸本建設さんの福祉事業なので安心感がある」とありがたい言葉をいただくこともあり、土木建築の実績との相乗効果で会社全体の信頼向上につながっていると感じます。地域への感謝と貢献の思いを持ち、今後も続けていくつもりです。
 —赤磐市で複合施設「フェアフォレストあかいわ」を運営されています。
 障害者グループホーム、デイサービスセンター、学童クラブを併設。オープンから2年が経過し、地元に定着しつつあります。さまざまな人たちが同じ敷地内に集うことで、偏見のないコミュニティーをつくるという高い理想を掲げており、多様性ある社会を体現するモデルケースを目指しています。
 —今後の抱負をお願いします。
 お客さまとパートナー企業の支えにより、昨年は創業60周年を迎えることができました。100年続く企業となるために、これからは得意分野を磨いて差別化を図ることが必要だと感じています。昨年4月の社長就任以来、肝に銘じているのは、健康的で幸福感を持って働けるようにする「ウェルビーイング経営」の実践です。その一環で、昨年は人事評価制度を見直し、現場に出る社員が多いため、ウェブ面談なども織り交ぜてコミュニケーションを図っています。とりわけ介護・看護のスタッフに対しては、フレックス勤務の導入などで働きやすい環境を整備。社員満足度を高めるため、引き続き組織変革や働き方改革に取り組んでいきます。




企画・制作/山陽新聞社メディアビジネス本部
※2026年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

>>山陽新聞プレミアム倶楽部トップへ