プレミアム倶楽部

2026トップインタビュー




先を予測し動き、ニーズつかむ
 —食品容器業界の業況は。
 人口減少や核家族化によって、国内の食市場は縮小傾向にあります。加えてインフレや物価上昇はまだまだ進むと予想されており、消費者の購買意欲は低調な状況が続いています。食品容器業界においても、コロナ禍以降旅行やイベント、法要などが減少しているため少なからず影響があります。そのような厳しい環境ではありますが、当社は顧客に必要とされる製品づくりに対応し、価値ある製品の開発に力を注いでいます。また、積極的な営業活動を継続することで、前期を堅調に終えることができました。
 —今年のテーマ「Proactive〜未来を見つめて能動的に行動しよう〜」に込めた思いは。
 先行きが不透明な時代だからこそ、何ができるのか、何が足りないのかという課題を自分で考えて見つけることが重要。社員には、先々を見越して自ら動くことで、どのような状況にも対処できるような人に成長してくれることを期待しています。特に、昨今のような変化の激しい市場に対応するためには、想像力を働かせて先を予測し、柔軟で前向きな姿勢で物事に取り組めるようになってもらいたい。そのような意味を込めて、テーマを掲げました。
 —市場のニーズをつかんだ製品展開や商品開発が強みです。
 2025年夏に発売した高級感のある「VCBOX」シリーズが好評です。長方形、六角形、八角形など多彩な形状とサイズをそろえたVカット紙製重箱で、重厚で光沢感があるため、おせち料理や和洋菓子用に適しています。料理だけでなく、ワインや工芸品などを収める桐(きり)箱やヒノキ箱に代わる用途の提案もしているところです。その他、テイクアウトや食べ歩きに使える紙トレー「FBG」の新シリーズも同時期に発売。時代を先取りした商品開発で顧客ニーズに応えたい。今後はSNSを積極的に活用した営業活動を展開し、最新の製品情報や使用実例などをより分かりやすく提案していきます。
 —今後の方向性についてお考えを。
 新製品が好調なため、矢掛工場と栃木工場のラインを増強して生産体制を整えています。社員教育では、ネットワークやAIを活用した営業マン支援ツールを導入し、従来の営業スタイルからの脱却を目指します。今後も市場のニーズに柔軟に対応しながら、価値ある製品とサービスを提供し、より企業価値を高めてまいりたい。




企画・制作/山陽新聞社メディアビジネス本部
※2026年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

>>山陽新聞プレミアム倶楽部トップへ