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低侵襲治療をさらに強化
—低侵襲治療を強化されています。ロボット支援下手術などの低侵襲治療を全国に先駆けて行っています。1月に国産の手術ロボット「hinotori」を導入し、「ダビンチXi」2台、「ダビンチSP」1台の4台体制になりました。婦人科では、お腹に傷をつけない「ロボット支援下経腟的内視鏡手術」を子宮内膜症や子宮筋腫などで行っているほか、外科でも肺がん、結腸がんに実施。各科とも国内有数のロボット手術症例数を誇っています。泌尿器科では前立腺肥大症に、体に優しい治療法として注目されているWAVE治療(経尿道的水蒸気治療)を行っています。1月からは前立腺がんの検査として、より精度の高い「ターゲット生検」を開始。病変部を狙って生検することが可能になりました。
—高齢化社会のニーズに応えた診療に力を入れています。
超高齢化により増えつつある各種疾患に対応しています。外来、病棟、手術の機能を集約した眼科の「アイセンター」では、緑内障や白内障、角膜疾患などを抱える方に心身に負担の少ない低侵襲治療を提供しています。整形外科では、肥満が最大の原因となる変形性股関節症、加齢やけがを原因とする変形性膝関節症の方への人工関節置換術を実施。手術後は翌日からリハビリを開始し、理学療法士がマンツーマンで指導します。
—女性特有の疾患へのサポートが手厚いですね。
乳腺疾患の専門外来「ブレストセンター」を開設しているほか、骨盤臓器脱や外反母趾(ぼし)、手掌(しゅしょう)多汗症といった女性に多い疾患の支援を積極的に行っています。また、年間約1400件の分娩(ぶんべん)を扱う周産期医療、不妊治療などにも引き続き力を注ぎます。周産期医療では、出産の痛みに不安を感じる妊婦に対し、希望があれば無痛分娩ができる体制を整えています。また産後3カ月までの母親と赤ちゃんを日帰り、宿泊で受け入れ、育児相談や指導を行う産後ケア事業をスタートしました。
—健診センターで新たに運動機能チェックに取り組まれています。
人が健康に生活していくために必要な運動にスポットを当てた「運動機能チェック」を4月から開始します。簡単な体力テストと体成分分析装置「in Body」検査を行って「運動器年齢」を測定。自分自身の運動機能を把握し、運動を習慣化する行動変容につながると期待しています。

