2026トップインタビュー



人と社会つなぐ「地域の工場」に
—本年の製造実績、取り組み方針は。昨年、岡山工場では66液種252品種、ビール類と缶チューハイ飲料などのRTDを合わせて28・8万キロリットル、計画通り順調に製造しました。2024年に発売したビール「キリンビール晴れ風」に続き新ブランド「キリングッドエール」の売り上げも好調。今年10月にはビール類の税率が一本化され、税率の下がるビールの需要は一層高まるとの予想から、26年は昨年を上回る高い製造目標を掲げています。「キリン一番搾り生ビール」「キリンビール晴れ風」「キリングッドエール」の3商品を柱にビールの販売強化、加えて発売25周年を迎える「キリン氷結®」の大型販売施策の展開も予定しております。
—事業を通じて社会的価値と経済的価値を創出する、CSVの取り組みについてお聞かせください。
昨年発売の「キリングッドエール」はフルーティーな味と香り、後味の良さといったおいしさへの高評価はもちろん、売り上げの一部を日本各地の地域コミュニティーを元気にする活動支援に充てるブランドアクション「グッドエールJAPAN」が支持されたことが好調の要因です。本商品を購入することで岡山県勝央町の街道にぎわいプロジェクトなど、47都道府県から自治体を選んで寄付できる仕組みが話題を集めています。「キリン氷結® mottainai」はおいしいのに規格に合わず捨てられてしまう予定だった果実をチューハイに使用しフードロス削減に貢献。売り上げ1本につき1円を果樹農家支援に活用し社会課題解決に取り組みました。商品に限らず、地方都市に工場を構えて地元の雇用を創出し防災や治安維持といった役割を果たすことも使命であると考えています。
—雇用に加え、地域貢献活動も進んでいますね。
採用強化が始まり、今後数年かけて大勢の新入社員を迎える予定もあり、年に4回、工場のラインを休止させて社員全体で話し合う「コミュニケーションデー」を企画しました。全社員が一堂に会し、働く意義や喜びについて考える機会になればと思います。また、国天然記念物のアユモドキの保全活動は工場敷地内のビオトープでの人工繁殖が3年連続で成功するなど順調に経験を積み、成果を上げています。地元の小学生や消防団にも声をかけ、より多くの人たちと活動を共にし、工場の存在意義である「人と社会のつながり」を生み出し続けます。




山陽新聞社