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2021トップインタビュー




多品種・小ロット生産に強み
 —作業用帽子の生産量で全国シェア5割を誇るトップメーカーです。コロナ禍の影響も大きかったのでは。
 昨年4月までは受注残がありフル生産状態でしたが、大型連休明けから商談がパタッと止まりました。主要顧客である自動車メーカーの減産に加え、相次ぐイベントの中止で催事用の後付けプリント帽子がほぼ受注ゼロに。一方、猛暑で建設業界向けの小型ファン(扇風機)付き作業服がよく売れ、助かりました。売上高は前年比約20%減と厳しい状況ですが、本社員70人とミシンを貸与している委託作業員約250人の雇用は守りつつ、在庫調整で対応。秋口からは自動車メーカーも回復基調にありますが、当社の製品は8割が受注生産のため流動的な面があり、今後の経済動向を注視していきます。
 —多品種・小ロットによる短納期生産が貴社の強みです。
 エキナカ店舗の販売員がかぶるファッション性の高い帽子を受注したことがありますが、デザインや生地へのこだわり、少量受注などから海外シフトした大量生産では対応できません。当社は近年、食品メーカーや物流といった国内で事業をする企業へのウエートを高めてきました。昨年、本社工場を増設して縫製能力を増強。空きスペースには高速裁断が可能な最新のCAD—CAM(コンピューター利用設計・製造システム)を1台導入し、10個単位でも納品できる体制を整えています。高い機能・技術を追求し、取引先の要望に全て応える。その積み重ねが当社の財産になっていくと思います。
 —倉敷市まちづくり会社社長など多くの公職を務め、倉敷のまちづくりに熱心に取り組んでおられます。
 まちづくり会社は市営駐車場の委託運営利益を市まちづくり基金に提供し、古民家改修による町並み再生に活用してもらっています。来月には市民会館駐車場が有料化され、その管理運営も担当。6月にホテルやマンション、商業施設などが完成するJR倉敷駅南の阿知3丁目東地区再開発では、別法人をつくり全体管理とイベント創出に当たります。中心市街地活性化の拠点となり、地域防災にもつながる施設です。私が復活に尽力した秋の「屏風(びょうぶ)祭」は今年20年目の節目。昨年はコロナ禍で断念しましたが、何とか開催して定着させたい。倉敷は古いものを大切にしてまちの再生に結び付けてきました。引き続き行政と連携して、さらなる魅力アップに努めてまいります。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2021年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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