
2025トップインタビュー



新社屋建設で心機一転
—新社屋を建設されます。クラブンは私が生まれた1951年に両親が創業して74年を迎えました。本社屋は1975(昭和50)年5月に竣工したので、ちょうど50年。節目でもあり、老朽化や耐震化も考えて来年11月竣工予定で新社屋建設を決めました。大きな投資になりますが、社員の皆さんにはこれまで随分苦労をかけたので、何より社員に喜んでほしい。快適に働ける環境づくりやモチベーションアップが一番の目的です。新社屋が新しいランドマークになり、働き方改革のモデルになるライブオフィスとしても活用できればと、構想中です。
—11月に文具店「うさぎや」30周年記念イベントも計画されています。
95年に「うさぎや」の1号店である倉敷店を開店しました。日本初のロードサイド文具店として、クラブンが業界で認知されるきっかけにもなったんです。現在は岡山店、岡山東店、岡南店、倉敷西店、福山南店の全6店舗を展開し、順次リニューアルしながら売り場を充実させてきました。倉敷、岡山、福山南店にはカフェ『ジョルジュラパン』も併設しているので、ゆっくりと文具を選んでいただけるようになりました。11月には、うさぎや30周年を記念して、お世話になった皆さんに喜んでいただけるイベントや、記念商品のリリースを考えています。
—地元企業とコラボしたご当地文具がヒットしていますね。
「うさぎや」のある岡山、倉敷、福山市エリアの地場企業12社と共同で商品を開発しました。各企業の看板商品をモチーフにしたボールペンやマスキングテープといったアイテムが大好評です。やはり実際にお客さまに来て、触れて、見ていただいて、「面白いな」「使いやすいな」と喜んでもらえるのがリアル店舗の存在価値。魅力ある商品を提案する知恵と工夫が必要です。30周年に向けて、当社独自の企画や仕掛けも考えたいですね。
—目指す「100億円企業」に向けての展望を。
おかげさまであと一歩のところに来ています。2022年まで12期連続増収を続け、その翌々期以降も県内で大きな建設物件が続いたことで、BtoB(企業間取引)のオフィス家具・オフィスデザイン、OA機器などが売り上げ増に寄与しています。創業80年に向けて、新社屋建設をターニングポイントに、心機一転、新たな歴史をつくりたいと考えています。