2026トップインタビュー



ニーズに合わせ多品種、短納期
—業界の動向は。物価高騰により、繊維業界全体でユーザーの節約傾向が鮮明になっています。原材料の価格上昇がダイレクトに影響し、製品の値上げが避けられない状況です。ぎりぎりまで発注が遅れる傾向も顕著ですが、当社は多品種・小ロットの作業用帽子を短期間で納品できることが強み。要望に合わせた納品に努力しています。一方、ワーキングウエア業界では、好調な「空調服」の開発競争が起こっています。作業用帽子もワーキングウエアに同調して受注が伸びるため、メーカー各社の動向に注目していきたいと思います。
—社業について昨年の振り返りを。
物価高騰や人手不足といった問題はありますが、約5年前から工場はフル操業が続き、売り上げは伸びています。製造業や食品メーカー、レジャー施設など全国1500社近い代理店から、安定した受注をいただいています。また、コロナ禍以降、廃業される同業他社から委託を受けた生産も行っています。今後も人手の確保ができれば可能な限り協業していくつもりです。作業用帽子のトップメーカーとして、国内生産にこだわり時代のニーズに合わせた製品をお届けしてまいります。
—国策に期待することは。
IT技術の発展は目まぐるしいものがありますが、われわれのようなアナログ型のローテク産業も頑張っています。伝統技術や職人を重んじるイタリアやフランスなど欧州各国では今なお品質、デザイン、機能性に優れた製品を生み出し続けています。日本にも素晴らしい伝統技術がありながら、人手不足や後継者不足のため承継が難しく、守り育てる民間の努力に限界が見えます。ぜひ、ローテク産業に光を当てる国策での支援をお願いしたいです。
—まちづくりに尽力されています。
代表を務める都市再生推進法人倉敷まちづくり株式会社は、昨年9月に「阿知まち広場」(倉敷市阿知)を開設しました。にぎわい創出を目的としたパティスリーやカフェ、イベント広場がオープンし、順調に稼働しています。今後もイベントや常設展示などを行う予定です。倉敷の中心部に寄り添ったスポットとして、近隣の施設と協働しながら町の活性化を目指します。理事長を務める倉敷市文化振興財団では、今年3月に倉敷美観地区を舞台にした「第40回倉敷音楽祭」を開催しました。倉敷美観地区のにぎわい創出を目指し、支援していきます。




山陽新聞社