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2021トップインタビュー




医療・介護の両面から地域貢献
 —医療・介護事業へのコロナ禍の影響はいかがですか。
 昨年4月に全国を対象とした緊急事態宣言が発令された頃は、リハビリや外来受診を控えたり、緊急性の低い手術の先延ばしを希望したりする方も少なくありませんでした。しかし、コロナウイルスの特徴や感染予防法が分かるに従って、来院者数はある程度元に戻っています。一方、介護事業は面会謝絶にすることで施設への人の出入りをなくし、職員の感染予防対策を徹底しました。法律で入所期間が限定されている介護老人保健施設では、コロナ禍にあっても入所者の何割かが入れ替わっています。幸いなことに一昨年、当院に近い岡山市中区今在家に新築・移転した「恵風苑」は個室が多いので、新規入所者はまず個室に入ってもらうことで対処しています。また、ビデオ通話が可能な環境を用意し、顔を見ながら会話をしたいという入所者やご家族の希望に応えています。
 —海外から技能実習生を受け入れておられます。
 人材不足を補うため、昨年はベトナム人の技能実習生10人を受け入れました。技能実習生として2年3年と滞在するには、日本語能力試験に合格しなくてはなりません。実習生たちは介護の仕事をしながら合格に向けて一生懸命に勉強し、半数ほどは既に合格したと聞いています。今年はミャンマーから6人を受け入れる予定ですが、コロナ禍に加えてミャンマーの情勢が不安定なため、先行きは不透明。とはいえ、人材が必要なことには変わりありませんので、今後も積極的に技能実習生を受け入れ、育成していきたいと考えています。
 —今後の展望を教えてください。
 若い患者は退院すると自宅に戻れますが、基礎疾患を持つ割合が高い高齢患者の半数から3分の2は、自宅に戻るのは難しいという現状があります。そうした方たちの受け皿として「恵風苑」を充実させるとともに、入所期間などに法的制約のない有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅なども視野に入れ、医療と介護の両面からさらに地域の福祉に貢献していきたいと考えています。また、地域の皆さんとコミュニケーションを図り、介護老人保健施設への理解を深めるために旧「恵風苑」で開催していた秋祭りや、1966年建設の駅前診療所の建て替えなども、コロナ禍の情勢を見極めながら検討していく所存です。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2021年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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