
2025トップインタビュー



魅力あるまち、組織、人づくり推進
—「魅力あるまちづくり」を多角的に進めておられます。美容師の同僚だった現専務と、後輩たちを食べさせるために始めた仕事でした。最初に携わったのが橋梁工事で、創業時は右も左もわからないまま「なんでもやる」精神で、周りの方に助けていただきながら、がむしゃらに従事していました。とにかく誠実に従事していれば経験が積み重なっていくもので、その頃出会った方々に日本一、世界初など誰もやったことがない、さまざまな大規模工事を経験させていただいたことが当社の強みになり、切れ目なくお呼びがかかるようになっていました。最初は人のつながりから生まれた信頼が、やがて技術を認めていただけるまでになっていったのだと考えています。そして橋梁だけでなく、周辺工事で必要な技術があれば、その都度習得し、事業の幅を広げていきました。
—主力である橋梁事業については。
現在はメンテナンスの時代になっており、特に高速道路は車両形状や物流体制の変化により、一層の柔軟な対応が求められています。中国地方の高速道路工事メンテナンス事業の多くを手がけておりますが、黎明(れいめい)期に取得したノウハウが大きな武器になっていると感じます。今後、大手ゼネコンが先導し、環境保護や持続可能性へとシフトしていく中で、当社もたゆまぬ進化を続けていく所存です。
—組織づくり・人づくりも独自の取り組みをされています。
土木建築業界は以前から3K(きつい・汚い・危険)と言われ、特にご家族の不安は本人以上に大きいものでした。まず安心できる就業環境を整備することから着手し、安全第一の現場を確立させています。さらに待遇と福利厚生を手厚くすることで「この会社なら安心」と思っていただける施策を次々と投入しています。人間ドック費用の支給など健康への取り組みはもちろん、社内敷地にはフィットネスジムやコラーゲンマシン、シミュレーションゴルフ、サウナ、バーなどを併設し、終業後に楽しんでいただけるようになっています。何より「働くのが楽しい」と思っていただける組織づくりは私自身のモットーでもあります。今後実験的に開始する予定の夏期週休3日制度をはじめ「今まで誰もやらなかった」ことを手掛けてみたいと考えています。「先駆けてやる」は当社の基本姿勢でもあるのです。