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2026トップインタビュー




魅力ある事業と人を次世代へ
 —事業の現状をお聞かせください。
 おかげさまで売り上げは順調に伸びており、2025年度は前年度比約3割増に達しました。日本には約70万の橋があり、そのうち4割が建設から50年以上経過し、ますます橋梁(きょうりょう)のメンテナンス需要が増加しています。補修・補強の需要は今後30年以上続く見通しですが、好調だからといって盤石であるとは言えません。本年度より、収支報告会などを通じて現場ごとの収支を全社員で共有する体制づくりを進めています。事業が順調な今こそ、理論に基づいた経営の在り方を見直し、仕組みとして機能する体制を整えることが重要。好調な現状に甘んじることなく、将来に備えて経営基盤をより確かなものにしていきたいと考えています。
 —人材育成に注力されています。
 求人専門のチームを立ち上げ、組織的に取り組んできた成果が結実し、人手不足と言われる中にあっても順調に人材確保ができています。長年の課題に人材の高年齢化がありましたが、徐々に解決へ向かっています。人材育成で大切にしているのは、世代ごとの役割分担。ベテラン社員には経験がものをいう安全管理や品質管理を担っていただき、若手社員には現場経験と並行して原価管理を通じて経営感覚を養っていただく。一人に全てを背負わせるのではなく、それぞれの段階に応じて、経験の中で成長しながら自立できる体制構築を目指しています。福利厚生にも力を入れており、若い人材が安心して長く働ける会社を目指しています。
 —地域貢献にも熱心です。
 「皆で幸せになろう」が、経営の原点です。従業員とそのご家族だけでなく、地域社会全体の幸せを願っています。スポーツイベントへのスポンサー参画をはじめ、こども食堂支援にも携わっています。今後ますます必要になる多様化社会支援では、障害者アーティストの作品掲示や社屋のバリアフリー設計など、どんな方でも安心して就業できる環境を整えていく方針です。
 —今後の展望は。
 本年度は、次世代育成元年と位置づけ、若手社員への教育を徹底し、世代交代を見据えた基盤を整えます。社会から必要とされる事業だからこそ、魅力ある仕事として誇りを持って取り組める環境づくりが急務でしょう。これからの10年は大事な時期であり、収益を上げながらきちんと社員に還元する仕組みを次世代に引き継ぐことが、私に課せられた使命だと捉えています。




企画・制作/山陽新聞社メディアビジネス本部
※2026年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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