2026トップインタビュー



万全の体制で良質な鶏卵供給
—鶏卵業界の現況は。鶏卵は「物価の優等生」といわれ、これまで当たり前に食卓を彩ってきました。しかし、2023年のエッグショック以降、卵価高騰は一時的なものではなくなっています。いつ発生するか分からない上に、ひとたび発生すれば全羽殺処分という厳しい防疫措置が待っている、鳥インフルエンザの脅威は業界を震撼(しんかん)させています。当社では鶏舎へのフィルター設置や分割管理など、できる限りの対策を徹底しています。感染リスクと隣り合わせの中で、消費者の皆さまに安全で良質な鶏卵の安定供給を続けるために、日々地道な取り組みを積み重ねています。
—ニーズが多様化しています。
消費者の皆さまの大半は価格を重視されますが、近年は高級志向も確実に芽生えてきています。平飼いの卵を求める方もいれば、徹底した管理環境で育てた卵を求める方もいらっしゃいます。当社はスケールメリットを生かし、幅広い選択肢をお届けしたいと考えています。さまざまなニーズに柔軟にお応えしていくことが私どもの企業使命であると捉えています。
—地域貢献に取り組まれています。
地域の持続的な発展こそ存続基盤であり、社会的責任を果たしたいと考えています。地元笠岡市のこども教育振興基金への参画や、企業版ふるさと納税を利用し、同市だけでなく農場の存在する他の県内各市町村へも支援させていただきました。また、地域のスポーツ振興にも注力し「岡山シーガルズ」のホーム開幕戦ではメインスポンサーを務めました。さらに25年度より女子プロゴルファー、女子ジュニアゴルファーとスポンサー契約を結びました。チームから個人競技まで幅広くアスリートを応援し、地域全体を盛り上げていきたいと思っています。
—今後の展望は。
昨年、創業80周年という大きな節目を迎えました。養鶏業界の寡占化や人口減少の影響で市場は縮小傾向にありますが、効率化と付加価値向上の両輪で、持続的な成長を目指してまいります。機械化できる部分は積極的に設備投資を行い、生産性を高めていく構えです。人材育成においても手厚いフォローを欠かさず、次世代の基盤づくりにも注力いたします。地道な企業努力を日々積み重ねながら、これからも消費者の皆さまにとって安心・安全な食卓を支え続ける企業として歩み続けてまいります。




山陽新聞社