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2021トップインタビュー




国産材利用拡大へ技術で貢献
 —本年度のスローガンに「チェンジ・チャレンジ・チャンス」を掲げておられます。
 コロナ禍により社会や経済の在り方は再考を迫られ、時代は大きな変革の中にあります。当社のような木材加工業界も例外ではありません。新しい時代に向けて、困難にひるまず変革に挑戦したものだけが生き残るでしょう。
 当社は1934(昭和9)年に電柱や鉄道の枕木の製造会社として創業しましたが、時代の流れの中でコンクリート製品が主流になってきたため住宅用部材や外構、公園修景材などの製造に事業内容を順次転換してきました。思えば、先人たちが事業環境の変化のたびに勇気を持って対応したからこそ現在があります。そうした会社の歴史に思いを致しながら、新しい時代での飛躍を期してこのスローガンを掲げました。
 —基本戦略は「防腐技術と加工技術で人と森と未来を繋(つな)ぐ」ですね。
 日本の森林は戦後に植えた杉やヒノキが大きく育ち、現在は利用の時期を迎えています。こうした木を伐採し、その後に新たに植林して「森の循環」を保っていく必要があります。なぜなら森林は酸素の供給、地球温暖化の防止、水源の涵養(かんよう)、美しい景観・安らぎ…など人間社会にとって大事なものを提供してくれるからです。
 森の再生と循環のためにはまず木材を利用していくことが始まりですが、国産材の利用は思うほど進まず、それゆえ放置状態の山林も目立ちます。時には台風など自然災害の際に被害を大きくする原因にさえなっているのが現状で、国産材の利用促進が強く求められる理由の一つでもあります。当社が創業以来磨いてきた木材の防腐、防蟻(ぼうぎ)、加工の技術は木材の利用拡大には欠かせないもので、間接的に森を守り未来につなげる技術。基本戦略の背景にはその思いを込めています。
 —国産材の利用拡大策をどう考えておられますか。
 木材の主な用途は住宅建築用ですが、人口減少社会の中では将来的に大きな住宅需要は見込めません。工場や事務所、大型施設、屋外製品への利用促進を図る必要があります。近年は強度のあるCLT(直交集成板)のような新たな部材も登場し、利用範囲は広がっています。塀やベンチなど屋外製品では防腐、防蟻に長年の実績を持つ当社の製品に引き合いが増えており、改めて販売戦略を練っています。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2021年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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