2026トップインタビュー



技術で人と森と未来を繋ぐ
—昨年11月、社長に就任されました。就任前より岡山県内の拠点をはじめ、松江市や隠岐諸島の事業所にも足を運び、社員との関係構築に努めてきました。今期のスローガンは「変化への挑戦!」。社内組織に加え生産体制も転換期を迎えており、社員一丸となって対応していきます。昨夏に導入した新しいプレカット加工機は、梁(はり)などの横架材と柱などの垂直材の双方が加工可能で、生産性向上につながりました。
—御社の使命は何だと考えますか。
「防腐技術と加工技術で、人と森と未来を繋(つな)ぐ」ことだと考えます。防腐加工で木材を長寿命化することは、森林資源が育つまでの時間を確保することになります。高性能、高品質のものづくりで、地球環境とお客さまに貢献していくつもりです。「気付けば長く使っている」という製品が理想ですね。
—木材業界の現況はいかがですか。
2階建て以下の木造住宅などの建築確認において、建築士設計の場合に一部手続きを省略できる「4号特例」が昨年4月に廃止されました。その影響で行政の審査期間が長くなり住宅の着工遅れや工期延長が発生。昨春からしばらくの間、建築用木材の需要が一時的に落ち込みました。ただ当社の場合、新加工機導入に伴う工場レイアウト変更の時期と重なったため、作業がスムーズに行えたという側面もありました。
—木を身近に感じてもらう取り組みを進めておられます。
県木材組合連合会が主催する「おかやま木材フェスティバル」に参加しており、木の遊具の展示やスツール(腰掛け)などの販売を実施。松江事業所では当社独自の「さんもくウッドフェア」を開催しました。インスタグラムの発信強化や、地元のバーチャルユーチューバー(Vチューバー)に業務内容を紹介してもらう動画の制作により、当社の認知度向上を図っています。今後も若い世代への訴求を積極的に進めていきたいです。
—今後の抱負をお聞かせください。
当社は1934年に創業し、木製電柱への防腐加工でインフラを支えてきました。時代の要請に応じ、現在では住宅土台材や遊具などの防腐、建築用の木材や部材を工場であらかじめ加工するプレカットが主力です。足元ではさまざまな変革に対応しますが、強みを生かし、お客さまや社会のニーズに応える姿勢は変えるつもりはありません。先輩たちが築き上げた信頼を受け継ぎ、未来につなげていく決意です。




山陽新聞社