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2026トップインタビュー




中古車拡充で新規顧客を獲得
 —輸入車販売業界の動向は。
 世界の大手自動車メーカーの多くがEVへシフトしていましたが、充電設備などのインフラや技術革新を巡る不確実性が続く中、欧州連合は昨年12月、ガソリンなどを燃料とするエンジン車の販売を2035年から原則禁止する政策を撤回する方針を発表。トランプ米政権も、米国内の自動車の燃費基準を緩和しました。相次ぐ環境規制の緩和により、ガソリン・ディーゼル車へ回帰しています。販売において近年、苦戦を強いられていましたが、いずれ回復すると見込んでいます。
 —メルセデス・ベンツの最上級セダン「Sクラス」の改良新型がデビューしました。
 スポーツタイプ多目的車(SUV)が人気を博す中、ベンツは、大型セダンを最高峰のフラッグシップとしてラインアップしています。格式ある伝統的なセダンを好む人は一定数おり、並み居る高級車の中でも、Sクラスは圧倒的ナンバーワン。改良新型は車内外共に刷新され、最新のデジタル技術を融合させたラグジュアリーな空間を実現しています。新車効果による需要の底上げを期待しています。
 —1月に新車販売機能を「メルセデス・ベンツ岡山西」(岡山市南区妹尾)に集約しました。
 自動車業界は少子高齢化に伴い縮小傾向にあり、販売ネットワークの効率を上げるため、統廃合による拠点の大型化が進んでいます。岡山県内で3店舗を運営していますが、新車販売は「メルセデス・ベンツ岡山西」のみ。改装費など投資を1カ所に集中し、ベンツの世界観を体験できるショールームを整備。これまで各店舗で十数台だったデモカーは倍以上の約30台となり、Tシャツやバッグといったコレクションの品ぞろえも充実させます。
 —今後の戦略は。
 常時約100台を抱える西日本最大規模のベンツの認定中古車センター「メルセデス・ベンツ岡山サーティファイドカーセンター」(同市東区鉄)を展開しており、全国各地からお求めいただいています。中古車といっても、デモカーや代車として活用したいわゆる“新古車”が約6割。新車販売機能を再編したことにより空いた敷地で、中・低年式をメインとした中古車を販売したいと考えています。ベンツに乗りたいけれど他社で購入されていた層にアプローチし、新規顧客を獲得したいと考えています。




企画・制作/山陽新聞社メディアビジネス本部
※2026年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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