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2026トップインタビュー




付加価値提供 事業を次世代へ
 —事業概況をお聞かせください。
 おかげさまで昨年、創業60周年の節目を迎えることができました。この一年は将来を見据え、会社体制の地固めに取り組んだ年でもあります。事業を整理しコンパクトにスリム化を図る方針のもと、本業であるSS(サービスステーション)事業への設備投資を優先してまいりました。自動運転技術の急速な進展に伴い、最新のセンサー診断機器導入など時代に対応した体制づくりは欠かせません。また、本業以外の取り組みも進化していかなければなりません。不動産管理や農業分野の拡大も視野に入れ、引き続き次の時代に向けた経営基盤を築いているところです。
 —人材育成への取り組みは。
 業界全体が人材不足に悩む中、昨年は優秀な若手を採用できました。業界未経験でしたが、だからこそお客さまの目線で物事を見ることができます。私や既存スタッフでは気付かなかった改善点や新しいアイデアが次々と生まれ、この「需要家目線」は組織にとって大きな財産となっていくでしょう。また従業員満足度を第一に、セルフステーションとしては地域初となる週休制度を導入。他にも教養を深めるよう推奨しており、お客さまとの対話力を磨いてほしいと願っています。
 —経営で大切にされていることは。
 ガソリン価格が不安定な状態にある中でもSSは価格競争が激しくなっています。当社は競争に巻き込まれない経営を目指しています。お客さまのニーズは立地やお店の雰囲気、心のこもった対応だと捉えています。店舗ごとに特色を持たせ、真摯(しんし)なコンサルティングや車検整備の専門性を高めるなど、付加価値をご提供する方針です。数字的なノルマではなく笑顔での接客を大切にし、信頼関係を積み重ねます。さらに属人的ではない経営の「仕組み」をつくり、次世代へ事業を引き継ぐことは私の喫緊の使命だと考えています。
 —ビジョンをお聞かせください。
 AIや合理性が求められる時代だからこそ、人間的な温かみが大切になると信じています。絵画や音楽など、一見「無駄」に見えるものの中にこそ本質的な価値がある。芸術や文化に触れて感性を磨くことが人としての魅力を高め、お客さまに心からの満足を届けることにつながります。従業員には豊かな人間性を育んでほしいと常々伝えています。効率だけを追い求めるのではなく、人のぬくもりを大切にした経営をこれからも貫いてまいります。




企画・制作/山陽新聞社メディアビジネス本部
※2026年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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