2026トップインタビュー



「躍動」の年 投資と挑戦進める
—今年の経営のキーワードは。今年を「躍動」の年と位置付け、既存事業の強化に加え、新たな成長の芽を育てる取り組みを本格化させています。物価高など厳しい環境が続く中でも、社会やお客さまから求められる役割を果たし続けるため、中長期視点での投資と挑戦を進めています。
—首都圏工場の現状と展望は。
2024年11月に開設した首都圏工場では、人手不足への対応と安定供給の両立を図るため、材料・半製品の供給、製品検品、製函(せいかん)、箱詰め作業の自動化、合理化を図り、ほぼ無人で稼働できる生産モデルを構築しました。本年1月には同様の自動化ラインを増設し、さらに生産ラインの増設も進めています。他工場への展開も見据えたモデル拠点として進化させていきます。
—新素材の開発について。
昨年、冷凍対応の新素材を開発し、冷凍対応容器「GAシリーズ」を発売。近年、冷凍食品市場はライフスタイルの変化や急速冷凍技術の進歩により、需要が大きく伸びています。お客さまからは容器の機能・形状に関する要望をいただいており、製品開発に反映し、ラインアップ拡充を検討しています。
—「瀬戸内資源循環プロジェクト」について。
昨年の大きな成果の一つとして、ケミカルリサイクルのスキーム構築に目途がつき、「瀬戸内資源循環プロジェクト」が本格的に動き出しました。瀬戸内エリアの企業と連携し、これまで困難とされてきた色柄発泡容器や透明容器の水平リサイクルを実現するものです。国内でも先行したこの取り組みは、持続的な資源循環をつくる大きな一歩。27年初旬には、このケミカルリサイクル樹脂を使用した製品を市場投入する予定で、資源循環を軸とした持続可能な仕組みづくりを進めています。
—新規事業について。
食品容器事業だけに依存しない、新たな成長の柱を構築すべく、新規事業の立ち上げを進めています。まずは、地元岡山の活性化を目的に、岡山市内にホテルを開業いたします。「烏石の庵(うせきのいおり)」というホテル名で、5月オープンを見込んでいます。これを皮切りに、多角的な戦略を着実に実行することで、持続可能な社会への貢献と企業成長の両立を目指します。今後も製品作りにとどまらず、地域と共に価値を創出する企業として、社会から信頼される存在であり続けたいと考えています。




山陽新聞社