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2026トップインタビュー




夢が動き出した新工場、未来へ
 —稼働を開始した新工場はいかがですか?
 新工場の稼働により、今まで以上に「品質の安定」と「新たな商品開発への挑戦」の両立が可能になりました。温度や衛生管理をより高い水準で標準化できるようになり、安定した生産体制が整いました。これまで数量的に難しかったご要望への対応や地域への誇りを胸に岡山の魅力を発信するため県外展開への挑戦も考えています。また、生産性向上によって新商品開発の時間を計画的に確保できるようになりました。新工場は単なる効率化の設備ではなく、伝統的な和菓子の価値を次代へ届ける基盤であり、人が成長し新しい発想が生まれる「未来を創造する工場」として歩みを進めています。
 —新たな銘菓の展開について。
 主力銘菓「夢二」は、昨年11月に新味「抹茶夢二」を発売しました。宇治抹茶を使用し、香りの立ち方や上品な苦味と餡(あん)の甘味の絶妙なバランスを整え、餡と生地との一体感、口どけの速度に至るまで何度も試作を重ねました。伝統を守りながらも、これまで長く親しんでいただいた「夢二」の新味として幅広い世代の方にお楽しみいただける商品です。
 一方で、若手社員が中心となって取り組んでいる朝づくり商品開発にも力を入れています。「ユメパイ」や「ユメシュー」など、和菓子に親しんできたお客さまだけでなく、洋菓子を好まれる方や若い世代にも手に取っていただける商品を展開しています。若い感性を生かした挑戦が社内に新しい風を生み、次世代の担い手育成にもつながっています。さらに毎月、期間限定の新商品を発売することで、訪れるたびに新しい発見があり、楽しいお買い物ができる店づくりを目指しています。
 私たちは単にお菓子をつくるのではなく、そのお菓子が家族の団らんや旅の思い出など、かけがえのない時間にそっと寄り添う存在でありたいと考えています。主役はあくまでお客さまの大切なひとときであり、私たちのお菓子はその想(おも)いを包み、届ける器のようなものでありたいと願っています。そして、そこに込めたつくり手の想いまで含めた価値をお届けしたいと考えています。お菓子は人と人との心をつなぎ、日常に小さな豊かさを添える存在です。これからもお客さまに驚きや感動をお届けできるお菓子づくりに取り組み、仲間とともに夢の実現に向かって歩み続けてまいります。




企画・制作/山陽新聞社メディアビジネス本部
※2026年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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