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設立30年 ワクワクする仕事を
—4月1日で設立30周年に。最初は1級建築士として独立しましたが、設計業だけでは経営が成り立たず、建築や土木、施設の工事へと事業を拡大。住宅や工場への飛び込み営業に明け暮れました。小さな仕事を積み重ねることで大きな案件を任されるようになり、10年目には念願だった公共工事を受注。その後、2000年代には太陽光発電事業への舵(かじ)を切りました。住宅、工場建築、ソーラーなど各分野での最初のお客さまは、今も感謝しきれません。
—再生可能エネルギーへの関心が高まる中、ソーラー事業が飛躍しました。
当初は手探りでしたが、最初のお客さまの高評価が自信となりました。従業員に飛び込み営業の苦労をさせたくないとの思いから、ショールームを開設。お客さまに足を運んでいただける環境を整えました。現在は自家消費型太陽光がトレンドとなっており、電気代の高騰を背景に、工場、倉庫、医療施設を中心に需要が高まっています。09年からは発電パネルを支える架台の開発に着手。先進地のドイツに赴くなど研究を重ねました。特に自社開発の「置くだけ架台」は屋根に穴を開ける必要がない点が評価され、全国の公共施設で採用されています。
—時代の変化に対応し、現在は祖業の建築事業に力を入れられています。
特に大型の工場、倉庫、店舗などの設計・施工を強化。自社施工にこだわることでコスト競争力を高めています。設計力を生かし、生産性が高まるレイアウトを具体的に提案できる点も強みです。豊富な知識と経験を生かし、大規模工場から中小規模の倉庫まで幅広く手がけていきます。また、岡山の拠点性に着目し、約3万平方メートルの工場・物流用地の開発に着手。今後企業の誘致を進めていく予定です。
—今後の抱負をお聞かせください。
節目とともに、私自身も還暦を迎えました。思えば、ものづくりは人生そのもの。少年時代は建築現場で大工の仕事を飽かずに眺め、端材や曲がった釘(くぎ)などをもらって工作に熱中していました。現代は子どもたちがものを自分で考えてつくる機会が少なく創造性を育んだり、失敗から学んだりする経験も少なくなっているのではないかと感じます。仕事の楽しさや魅力を若い世代に伝えることで業界で多様な人材が活躍できる環境をつくりたいと強く思っています。仲間を集め、ワクワクするような新しい仕事に挑戦したいですね。




山陽新聞社