
2025トップインタビュー



「考動力」で次世代へ向け挑戦
—2050年のカーボンニュートラル実現に向けて機運も高まっていますがお考えは。当社は50年以上共に歩んできたJFEスチールに歩みを合わせる形で、CO2排出量の削減に貢献していきたいと考えています。特に同社の倉敷地区で進んでいる大型電炉導入はCO2の排出量削減に直結し、鉄の再利用促進を推進する動きであり、当社の強みを生かせる事業としても価値の高いものです。製鉄業において長年最前線で培ってきた実績があるからこそ、従来のノウハウと新技術を融合することが可能だと捉えています。時代の流れとニーズにいち早く対応しチャレンジを続けていくことが、新しい事業機会と企業成長につながると考えています。
—来期、創業60周年を迎えます。
持続可能な社会実現に向け、昨年策定したグループパーパス「考動力で人びとを笑顔に」の浸透を図ります。従業員が自社のミッションやビジョンに共感し、主体的に考え、果敢に挑戦していける企業風土を醸成していくことが不可欠だと考えています。一人一人の個性を生かせる組織体制が重要であると捉え、今後も人材育成に注力してまいります。加えて、事業の裾野を広げつつ「信頼され喜ばれる」企業として、先行きが不透明で将来の予測が困難な状態でも柔軟に対応しながら、次世代を見据えた技術革新にもグループを挙げて挑戦する所存です。
—新たなコンセプトの社員寮建設を予定されています。
さまざまなシーンで従業員が集うことのできる新たな拠点として社員寮の建設を進めており、来秋完成予定です。居住空間の充実はもちろん、フィットネスルームやミーティングルームなども備えるよう工夫し、入居者だけでなく社員が集え、部署や世代に関係なく交流を深められる場所になることを目指しています。人が自然と集まれば、コミュニケーションも図られ新しい発想や価値を創造することにつながる、そういう好循環を生み出す場になることを念頭に計画を進めています。
—地域貢献に積極的です。
創生期からスポンサードとボランティア協力を進めてきたファジアーノ岡山のJ1昇格は当社にとってもこの上ない喜びでした。「子どもたちに夢を!」をかなえられる地域づくりを今後も支えながら、トップカテゴリースポーツによって生まれる地域活性化のシナジーにも期待しています。