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2025トップインタビュー




地域の教習所存続に向け努力
 —業界の現況をお聞かせください。
 法令改正により、4月から普通自動車の技能教習がオートマチック(AT)車を基本としたものに変更となります。今後はマニュアル(MT)車の免許を取得する場合でも、基本的な運転技術の習得についてはAT車を使用するようになります。当教習所でもATの教習車両を増やすべく設備投資を進めたところです。また外国人の教習生も増えており、在留資格「特定技能」の対象に自動車運送業が加わったことも追い風となっています。お客さまにメリットを感じてもらえるよう、効率的な教習や運営を心がけていきます。
 —新たな教習所が岡山県内外にオープンしました。
 昨年11月にオープンしたスマートドライバースクールビオカの北長瀬キャンパス(岡山市北区野殿東町)は、学科教習に使う教室をカルチャースクールなどに使ってもらうことで、地域に開かれた学校を目指しています。同市内の教習所5カ所のうち4カ所が中区に集中していたことから、市中心部をはじめとする北区住民の利便性を確保したいと考えています。県外では、今年1月に東京都あきる野市に開設。開所式には市長も駆けつけるなど、同市内唯一の教習所として地元の期待を感じています。現在、1都1府11県に29の教習所を展開しており、さらに本年度は兵庫県加古川市に開校予定です。
 —DX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みは。
 既に学科教習のオンライン化を進めているほか、北長瀬キャンパスでは個人の進捗(しんちょく)状況を記録する「教習原簿」の電子化に取り組んでおり、今後グループ全体に広げていきます。AI(人工知能)を活用し指導員が同乗しない「AI教習車」は、現行法上は免許取得に使えませんが、特にS字やクランクといった反復練習を伴う教習に有効。指導員不足を解決する可能性を秘めており、引き続き活用を模索します。また、全国各地に展開するグループの教習所の情報を一元管理できるシステムの構築にも取り組みたいです。
 —今後の展望をお願いいたします。
 業界では少子化に対する危機感が日増しに高まっています。いかに地域の教習所を存続させるかが課題であり、グループによる規模の経済の強みを生かした経営を進めます。お客さまができるだけ自宅に近い場所で免許を取ることができるように努力を続け、地域に貢献していきたいです。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2025年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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