2026トップインタビュー



創業60周年 次の未来へ挑戦
—鉄鋼業界の現況は。人口減少や建設需要の鈍化などを背景に構造的な縮小局面に入っており、生産能力の集約やCO2排出量の少ない電気炉の導入が進んでいます。海外の成長市場に製造や脱炭素の技術を提供するビジネスも活発です。大きな転換期を迎えていますが、私はむしろポジティブに捉えます。JFEスチール社でも西日本製鉄所倉敷地区(倉敷市水島川崎通)を中心に、グリーン鋼材の供給や革新電気炉の建設など長期的な投資が進行中。当社もITを活用した新しい保全技術を提供できる可能性を感じています。変化を前向きにとらえ、ニーズに応えていきたいです。
—今年は創業60周年です。
「誠実」「和」「創意」を大切にしながら、時代の変化に応じて事業領域を広げてきました。創業以来培ってきた精神を礎に、次の未来へと挑戦を続けます。そこで重要となるのが能力開発。新入社員研修や階層別研修に加え、メンター・チューター制度を導入しています。若手が安心して働くことができる職場づくりを通じて、人材の定着と組織の活性化を推進していきます。
—今後のグループの展開は。
同じJFEスチール社の協力企業である関西防水工業が仲間に加わり、グループ構成企業は計7社に。総合力はさらに高まったと感じています。昨年立ち上げたグループ成長戦略策定プロジェクトでの議論を踏まえ、今年は将来に向けた「種まき」を進める方針です。その一環として、新たに持株会社を設立。経営戦略を一元化することで方向性を明確にし、迅速な意思決定を可能にしています。認知と信頼性の向上につながり、採用活動でもプラスになればいいですね。グループ理念「考動力で人びとを笑顔に」の下で成長を続けます。
—来年1月には、新たなコンセプトの社員寮が完成予定です。
「ビジネス」と「テラス」を掛け合わせて「シンニチロビズテラス」と名付け、社員が集い、語り合える複合施設にします。社員が一堂に集える会議室のほか、フィットネスやカフェを併設。また、社員寮の機能も備え、各個室にバス、トイレ、キッチンを完備し、完全プライベート空間を実現します。勤務先にも近く、社員が快適に利用することができます。ソフト、ハードの両面で人への投資を進め、将来への夢が持てる会社を社員とともにつくっていく考えです。




山陽新聞社