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2025トップインタビュー




木造の新本社で新しい価値創造
 —5月の新本社完成が目前です。
 一番のこだわりは岡山県産木材のCLT(直交集成板)を用いた点です。木の香りや温もりが感じられる職場で、社員の新しい発想を活性化させることを期待しています。木造オフィスは岡山市内でも目を引く存在となるかもしれません。ここで一緒に働きたいと思う人が増えればうれしいです。海外のIT企業ではフルリモートからオフィスへの回帰が顕著です。当社も市中心部のオフィスに分散しているエンジニアとスタッフを新本社とテクノロジーセンターに集約し、コミュニケーションを活性化させ、新しい価値や概念を創造したいと考えます。
 —4月よりホールディングス(HD)化します。目的をお話しください。
 新たに持ち株会社を設立し当社はその子会社となります。目的は将来に向けた資本政策の見直しを実施するとともに新規事業を展開する新たな事業会社を起こした際、当社との協業をスムーズにすること。あくまで当社も傘下企業の一つとして対等な立場での事業運営を行います。そのため新会社には「セリオ」の名は冠しません。それぞれが自由にお互いを尊重し合い、シナジー(相乗効果)を生み出していきます。
 —社内制度の改革に着手されているそうですね。どのような内容ですか。
 当社では「三つの自由」を掲げています。MEBO(経営陣と従業員による自社買収)などによる資本政策の自由、ビジネスパートナーを選択する自由、そして会社組織からの自由です。特に組織からの自由を強化するため、社員が取り組みたいプロジェクトを選ぶ制度を導入します。希望しない仕事を任されたり、社内にやりたい業務がなかったりすると、最悪の場合退職につながり、企業にとっては大きな痛手となります。制度だけでなく部署間の異動を認め合う企業風土をつくり、社員がやりがいを持って取り組める仕事を積極的に受注していきます。
 —今後の展望をお願いします。
 今後のこの業界のビジネス領域はジェネレーティブ(生成)AIが圧倒的に生産性をあげていく領域と、AIがカバーしきれない領域に分けられていくと考えます。後者の代表例が自動運転やインフラ関連システムのような利用者の命を預かる分野で、AIの参入障壁が高くなります。よりエンジニアの能力が求められるこの時代に、当社は両方の領域に取り組むことで、お客さまにより良いサービスを提供します。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2025年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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