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2026トップインタビュー




社員への期待を明文化
 —新たな人事制度について。
 社員への期待を明文化・制度化することで、より責任を持って業務に取り組んでもらう制度に刷新します。職階ごとに役割と求められる成果を細かく明記し、職責に応じて給与が増える仕組みにしました。マネージャーには、部下や後進をしっかり育て、幹部としての役割がおろそかにならないよう求め、技術職には、保有する技術をどれだけ組織に浸透させているかを評価対象にしました。目指すポジションに到達するためには何をすべきかを社員自ら考え、将来の道筋を描いてほしいです。
 —自動車の電子システムを開発しておられますが、将来をどう見ますか。
 「SDV(ソフトウエア・デファインド・ビークル)」が当たり前になると思います。SDVは、スマートフォンのようにソフトウエアを更新することで機能強化できる車。自動運転機能や車内での動画配信など、利便性の高いコンテンツの創出が求められます。今後、自動車産業はデータ産業へ変貌しないと世界市場では生き残れないでしょう。当社では、複数の独立した機能で一つのアプリを構成していく「マイクロサービス」を既存ビジネスで実践しており、その知見をSDVに応用できると考えます。生成AIの活用などで開発スピードを上げ、労働集約型からの脱却を目指します。
 —昨年5月、新本社が完成しました。
 岡山県産木材のCLT(直交集成板)を用いており、温かみを感じます。建築から解体までに排出される温室効果ガスの量は、比較可能な他の建物と比べ約40%抑制されることが完成後の測定で分かりました。社員のコミュニケーションも活発になっているようです。リラックスできる環境でアイデアを生み出し、クリエーティブな仕事につなげてほしいですね。
 —ホールディングス(HD)の立ち上げから1年を迎えます。
 事業会社同士の協業をスムーズにするのが目的で、当社も持株会社「リバレップHD」の傘下にあります。社員には、新規プロジェクトを立ち上げる際に持株会社の元で新会社を興すことを推奨しています。社名はセリオにこだわらず自由に付けて構いませんし、同じ志を持つ社員を誘ってもらってもいいです。資金繰りなど苦労は多いと思いますが、情熱と優秀なブレーンを伴えば成功に近づくはず。社員が自立して成果を上げ、幸福感を得られることが、HD化の目指すところです。




企画・制作/山陽新聞社メディアビジネス本部
※2026年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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